家内が『サザエさん』が好きで日曜日の夕方を楽しみにしてます。放送が終わった後「もう1週間が経ったのね。早いわね1週間って…」というのを「そうかなぁ?」と思っていたのですが、最近は私もそう思うようになりました。本当にTVの録画早送りのように時が過ぎていく気がします。何故だろう?と思っていたらその答えが見つかりました。

 時の歩みには物理的な時間と体感時間があるのだそうです。物理的な時間というのは時計と同じで、正確に時を刻むものです。一方体感時間はその個人個人が感じる時間のことです。幼い時は本当に一日が長くて、遊んでも遊んでも一日が終わらなかったような気がします。

 例えば1歳児の1年間の体感時間を1とすると10歳は10分の1、20歳は20分の1…60歳は60分の1という具合になるといいます。私はこれをレコード盤みたいだと思いました。レコードの針を置いた時はゆっくりと針は進みますが、終わりになる頃には鍼はものすごいスピードで1周しています。

 それとは別に人生経過率というものがあるといいます。それによると人生100年のうち10歳で既に人生の50%に達するのだそうです。『10歳(50%)20歳(65%)…80歳(95%)90歳(98%)100歳(100%)』なるほど、私より先輩の方々が「人生なんてあっという間だった」「あっという間に90歳になった」とか言うのを聞いて、そんなことないでしょう。そんなあっという間である訳ないじゃないと思っていました。今や「その通りでございます」と認めざるを得なくなっています。本当にあっという間です。

 10年前65歳になった時高齢者の仲間入りをしたという感じはしませんでした。後期高齢者というという言葉に怒るお年寄りに「そんな怒りなさんな、その通りだから」と思っていたのが、来年は立派な後期高齢者です。今頃になってその言葉に怒りを覚えるようになりました。

 男性が自分1人で手助けなくて生活出来る年齢は73歳。平均寿命が82歳。それを考えると本当にもう後がありません。私もきっと死ぬ時は「あっという間の人生だった」と言いながら死んでいくのでしょう。だからこそ今生きる事を大切に、毎日過ごしていかなくてはならないと痛感しています。