中学時代から音楽が好きになり、特に洋楽というものに興味を持ちました。ある日凄く素敵な曲がラジオから流れてきたのです。それは『カナダの夕陽』という曲でした。それからよくラジオをつけっ放しにして音楽を楽しんでいました。ナットキング・コール、フランクシナトラ、パットブーン、エルビスプレスリーなど本当に素晴らしい歌手ばかりでした。ある日もの凄く素敵な曲が流れてきました。演奏しているのはBeatlesという英国の4人組バンド。それは私だけでなく世界中の若者を夢中にさせました。『抱きしめたい』『シー・ラヴズ・ユー』など出す曲出す曲が大ヒットし、アメリカのヒットパレードを独占し、あっという間にスターダムに上り詰めました。
高校に入るとグループサウンズの時代でした。タイガース、テンプターズ、ワイルドワンズというビートルズを真似たバンドでした。その熱が冷めると次はフォークソングでした。井上陽水、荒井由実、松山千春、南こうせつなどが活躍しました。その後に流行ったのがピンクレディー、キャンディーズなどの女性グループでした。その後はあまりブームというのがなかったような気がします。学生時代はバンドを組み、将来はミュージシャンにでもなろうかなと思った時代もありました。しかし顔が悪いので止めました。
その当時から流行っていたのがあります。それはその時代にあまり評価されませんでしたが、今になって再評価されています。『シティポップ』と呼ばれるものです。それはフォークやニューミュージックと呼ばれるものとは少しジャンル的に違います。ア・ロング・バケーションという大瀧詠一が出したアルバム位からつまり1070年代半ばから始まったようです。ジャズ・フュージョンバンドやYMOのように演奏レベルが非常に高く、世界的に評価されていたのです。例えば、Mr.サマータイム、A面で恋をして、ルビーの指輪、夏のクラクション、真夜中のドア、2人ビューティレディ、ふたりの夏物語、Tシャツに口紅、君は天然色、スローなブギにしてくれ、レイニーブルーなどです。特に夏になるとシティポップがどういう訳か聴きたくなるのです。
先日TVでシティポップだけを集めたシティポップ・コレクションをいうCDの通販番組をやっていたので早速注文しました。早速聴いてみるとまさに青春時代が蘇ります。もうすっかり老いてしまった身ですが、体の中に若さが染み渡っていきます。毎日楽しく聴いています。