私は海が大好きだ。だから月に2、3回は海を見にドライブに行く。幸い宮崎には日南海岸があり、行先はいつもそちら方面である。国道220号線があり海岸線に沿ってずっと走っている。だからそこを走れば海を眺めながらドライブが出来るということになる。終点はいつも南郷の道の駅。ここは6月になるとジャカランダという木の枝に無数の紫色の花が咲く。その時期にはジャカランダ祭りも開かれ大賑わいになる。びっくりしたのはこの公園にあるポストである。それは赤ではなく、ジャカランダの花の色で塗ってあるのだ。
その道の駅から上に登っていくと熱帯の植物がたくさんある山道が整備されていて、本当にジャングルに入ったような気分になる。頂上には大きな岩があり、そこに立つと日南海岸の沖に浮かぶ無数の島が眺められる。実に南国的な風景である。都会から来た人にとって本当に心が洗われる風景である。
そこの道の駅に新しく名所が出来た。県建築士会日南支部と日南高美術部によって作られた白いドアである。それは最近大ヒットした『すずめの戸締り』というアニメ映画に出てくるドアで、そのドアを開けて災難を救うというストーリーである。
実際行ってみると展望台のある広場に設置されている。最近はマスコミでも報道され大人気で、たくさんの人が訪れているという。実際その前に立つと行列が出来ていた。確かにドアがあり、開け閉め出来るようになっている。そのドアを開けるとその向こうにはコバルトブルーの海が見えるというローケーションとしては最高である。アニメはまだ見ていないのでそのイメージが分からないのだが何となく分かる。そのドアがオーラを発しているのである。これからもきっとたくさんの人がこのドアを楽しみにして来られることだろう。今はSNSの時代。あっという間にそれは広がる。きっと日本全国の若い人にそれが拡散され見られているのだろう。
考えてみると我々はいつもこのようなドアを毎日開けて生きているのかもしれない。開けたらそれは幸せな日だったり、悲しかったりするが、その毎日を過ごすことが人には大切なことなのである。開ける度に色々な経験をする。それが人生なのだ。さぁそこに何があるのか、何が待っているのかワクワクしながらそのドアの前に立ってみよう。
PS.お腹がペコペコだったのでついでに宮崎マンゴーのパフェをいただいた。500円。美味しいパフェだった。元気が出た。