近くに住んでいる娘が3年前、今小学1年生になる孫にバレエを習わせたいという。自分の子ども達にはバレエなど習わせたことはないので何かピンとこない。しかも孫はスイミング、ピアノ、英会話を習っていて中々ハードスケジュール。その上にバレエなんかやる時間があるのだろうかと思っていた。でも本人がぜひしたいというのでさせることにした。孫は踊るのが大好きで。いつも自分で考えたヒップホップのような踊りを見せてくれる。遊びに来ると部屋の中を走り回り飛び跳ねる。それはそれは目が回るようなダンスなのだが、どうやら踊るのが好きみたいだ。そこで試しに行かせることにした。
バレエ教室はすぐ近くにあるので好都合だ。夕方からなのでスタジオまで送るのは私の役目である。まだ1年生なので車が来ても上手く避けられないのではないか、夕方で暗いので車運転している人から歩いている姿が見えにくいのではないかと心配だ。しかし思ったよりしっかりしていて、横断歩道ではきちんと手を挙げて渡ることが出来る。それでも心配なのでビルのエレベーター前まで送る。まぁおじいちゃんとしては孫と接する時間が少ないので貴重な時間で、歩きながら色々話をする。孫孝行と言いながら、実は孫の方がおじいちゃん孝行をしてくれているのだ。レッスンは本格的でみっちり2時間である。終わる頃にはクタクタになっている程だが、孫はまだ踊りたくてたまらない。タフである。
先日バレエの発表会があった。市内の6つのスタジオの生徒さんが集まるバレエフェスティバルである。今回が51回目というから歴史は長い。当日は朝からリハーサルがありその後本番となる。何せ6つの教室が参加するというので、孫が出演する時間を教えてもらいその時間に出かけた。場所は宮崎市民文化ホールの大ホールである。行ってみると車を停めることが出来ない位満車。ようやく一番隅っこに停めることが出来た。きっと2000人以上の人が来ているのだろう。受付で「1階2階は満席でドアがロックされていますので4、5階までエレベーターで上がって見て下さい」と言われた。はたして上手く踊れるのかとハラハラしていたら実にスムーズに舞台の袖から出てきた。満面のスマイルである。今まで見たことのないナイススマイルである。それも堂々としている。初めての発表会とは思えない位の出来である。(やはり孫バカ)。
バレエって私にとっては未知のものであったが、通わせて良かった思った瞬間だった。又喜んで送り迎えをしたい。