私の趣味は買物である。色々な店を覗き、例えば器を買う時は2000円以内と割と安いものを選ぶ。その理由は器は飾るものではなく、日常生活で使う為にあると考えているからだ。いくら大切に使っても何れ欠けたり割れたりするのである。つまり消耗品なのである。だから観賞用の器は買わない。それは器は使われてナンボのものであるから、見た目よりも使い勝手が良い方が良いからである。だから100円ショップでもよく器を買う。使い勝手とデザインが気に入ればそれで良いのである。
さて週に3回はスーパーに食材を買いに行く。4,5軒の行きつけがあり、そこで気に入ったものを買うのである。色々な学びがある。その一つが値段である。数年前まではタマゴはセールの目玉で1パック100円もしなかった。それが今や1パック200円前後もする。倍位の値段になっているのだ。先日120円というのを売っていたので安い!と手に取ったら何と6個入りの卵である。それを10個として計算すると200円である。他の卵と値段は変わらないということになる。しかし1人暮らしの人なんかにとっては6個位の方が求め易いのだろう。
それと気付くのは冷凍コーナーの多さ。気軽にチーンとしてあっという間に出来る手軽さが受けているらしい。それにしても多すぎる気がする。とは言っても我が家でも冷凍庫にも入りきれないくらい冷凍食品が入っている。
最近びっくりするのは野菜の値段。キュウリが3本入って250円。今や高級野菜の1つである。安い時は5本位入って100円だった。これも台風の影響でキュウリ農家が多大な被害を受け品薄になっているのだろう。先日は何と10本位袋に入っていて100円。これは安いとよく見たらしなびた品物だった。
買物に行くと色々なことが分かり勉強になる。いわゆる社会勉強である。最近ではスーパーはコロナ感染予防の為、一家族一人という制限の所も多い。いつも一人で行く私には関係ないことだが、買物を終わって駐車場に戻ると車の中で待っている御主人の多さにびっくりする。スマホを触っていたりカーナビのTVを見たりして奥様を待っているのである。おかげでスーパー内は以前に比べるとガラガラである。一昔前みたいに夫婦で買い物カートを押し「今日の晩御飯何にする?」と言った微笑ましい風景を見ることもなくなった。
スーパーは今の世の縮図である。行く度に社会勉強をさせられる。スーパーは私にとって『師』つまり先生なのである。