私の寝る時の必須アイテムは蛍光シールである。暗くなると光る発光塗料が塗ってあるシールである。これがないと不安で眠れない。

 長年分娩に携わってきた。分娩というのは365日24時間、時間を問わない。その為に睡眠というのは一番大切なことである。しかも24時間いつでも眠れるということが必須である。だから寝室には色々な工夫がしてある。まずカーテンが二重になっている。ホテルに泊まる時にカーテンが必ず二重になっている。2枚とも閉めると真っ暗になる。つまりホテルの自分の部屋に帰ってくればいつでも暗い環境で眠れるということになるように設計されているのだ。ところが私の部屋はその二重のカーテンでも夏の朝日は完全に防げないので、厚さ2cmの発泡スチロールを窓のサイズに切ってカーテンの向こう側に置く。そうすると朝日が昇っても完全に暗くすることが出来る。

 しかしその為に困ることがある。部屋が真っ暗になるので、何が何処にあるのか分からないのだ。そこでこの蛍光シールを買ってきて貼りまくる。そのままでは明る過ぎるでガムテープを灯りの周りに張り巡らせる。そしてある程度暗くなる状態にしてその上にシールを貼るのだ。すると夜中目が覚めてもその灯りがどこにあるのかすぐ分かる。これがないと真っ暗なのでどこに何があるのか分からない。先日久しぶりにホテルに泊まったが、夜中トイレに行くのにも手探りで行って、柱の角に頭をぶつけてしまった。いつもあるものがないとこんなにも不便なものかとその時つくづく思った。

 その他にもペットボトルのフタに貼ってある。喉が渇くので夜中に何回か水分を摂る。その時にどこにペットボトルがあるか分からないので貼るのである。それから薬の入っているBOX。時々夜中に頭が痛くなったり、食べ過ぎて気持ち悪くなったりした時に服用する胃薬などがすぐに服用出来るようにする為である。それとTVのリモコン。そのおかげで夜中にTVを見たくなった時にわざわざ探さなくてもすぐに見ることが出来る。

 このシールのおかげで、暗い部屋でもどこに何があるかすぐ分かるので助かっている。因みにこれは30枚シール付きで百円ショップで売っている。中々こういう生活は他人にとっては理解できないかもしれないが、このシールがないと産婦人科医である私は生活出来ない。まさに私にとっては必須アイテムである。