「トイレットペーパー買ってきて」と家内に頼まれたので買いに行った。行くとスーパーの入口の所にうず高く積まれている。まぁどれでも代わり映えしないだろうと、その中の一つを手に取り会計を済ませた。

 得意気に「はい、お願いされたトイレットペーパー買ってきたよ」と言って玄関に置いた。すると「こんな香りのするもの要らないわ」と言う。トイレットペーパーって香りがついているんじゃないの?」と反論すると、「無臭のも売っているはずよ。それが欲しかったの」。と宣う。仕方ないので又買い直しに店まで行った。すると確かに2種類あるようだ。今までトイレットペーパー選びはシングルかダブル、それと長さのみを基準にしていたのでびっくりした。

 夏になり私の大嫌いな蚊が出始める。玄関を開けると無数の蚊がいてすぐに刺される。特に肥満体でO型の私は刺されやすいらしい。短パンを履いて出ると、至る所を刺され痒みに弱い私にとっては大問題なのだ。そこで玄関に虫除けスプレーが何本も並んでいる。出掛ける時、特に夕方は必須アイテムなのである。

 先日出かける際に玄関で入念に手、足に虫除けスプレーして出掛けようとしたらちょうど娘が来た。すると「この匂い気持ち悪いわ。スプレーするなら外でしてよ!」と部屋の方へ走り去った。確かに虫除けスプレーを見ると、ベビーソープの香りと表示してある。しかしそれはソフトな感じの匂いの成分が入っていて、特に不愉快になるような香りではない。この匂いが嫌いな人がいるのだろうかと首を傾げながら散歩に出た。

 白衣を着て仕事に行く時に毎日必ずすることがある。それは“CKone”という香水をつけることである。これをつけることによって「仕事頑張るぞー!」という気になる。ところが家内に「あなたつけすぎよ。周りの人が迷惑だから止めなさい!」と言われる。そうは言われても止める訳にはいかない。何故なら娘から父の日にプレゼントされた香水なのである。これはどんなことを言われても止めるつもりはない。しかしそれに従わないと家内から怒られる。そこでスプレーの量を半分にすることにした。これで少しは許してくれるだろう。

 匂いと言うのは微妙なものだ。自分が好きな匂いでも嫌いという人がいるということを初めて知った。因みに金木犀の匂いを私は大好きなのだが、トイレに置いてある金木犀の香りの芳香剤は大嫌いだ。というのは秋になり深呼吸をして金木犀の香りを楽しむ時、ついトイレを連想してしまうからである。