大淀川の天満橋のたもとにシャトレーゼという店がある。お菓子が中心だがワイン、アイスクリーム、ケーキ、おせんべい何でもありである。全て添加物などを使わず自然にとれたものを使っている。売り物は70%カロリーオフのアイスクリームである。1個ぺろりと食べてもカロリーは78キロカロリーに過ぎない。しかも美味しい。私はいつも10個くらいまとめて買って冷凍庫に入れてある。昼食後食べるのが楽しみなのである。

 ケーキなども種類豊富で、先日孫の為にバースデイケーキを買ったらとても美味しく、評判が良かったので鼻高々だった。プリンなども100円なのにこれで100円?という位の美味しさである。人気があるのでいつも駐車場は一杯で、中々車を停めることが出来ない。だからいつも自転車で行くことにしている。夏は特にアイスが人気なのでとても店内も混んでいる。

 先日買いに行った。カゴ一杯入る位買いレジに並んだ。いつものように会計を済ませお金を払おうとすると「谷口先生、お世話になりました」と店員の方が言われた。何かお世話なんかしたことがあるのだろうかと首を捻っていると、「子どもも今年33歳になります。先生には私の子ども2人取り上げてもらったんですよ」。そうだったのか。もう30年以上も前のことですっかり忘れていたが、相手はマスク越しでも私のことがすぐ分かったらしい。

 よく色々な人とすれ違ったり買物をしていると、私が赤ちゃんを取り上げたお母さんに会う。もう1万人以上の赤ちゃんを取り上げたので、その1人1人は覚えてはいないのだが、そういう人に会うと大変な思いをしてお産をしたのだろうなと思うと同時に自分の頑張りを褒めたくなる。

 シャトレーゼがある場所には、昭和60年(1985年)から平成12年(2000年)まで谷口産婦人科医院があった。ところが天満橋がかかるということになり、今の上野町のたにぐちレディースクリニックへ移転したのである。当時はもの凄く忙しく、1日6人も生まれたこともあり、寝る暇もなかったくらいだった。年間600人もの赤ちゃん達が産声を上げたのだ。

 考えてみればこのレジがある所が分娩室のあった所なのである。何となく不思議な縁。その人の子ども達がここで産声をあげたのだ。これだから産婦人科医はやめられない。つくづく今まで頑張ってきたかいがあったと思った一日だった。

 因みに8月20日で開業37周年を迎えました。