スーパーに週2回は行く。自分が食べたいもの、飲みたいものを買いたいからだ。最近はコロナ感染予防の為スーパーには女性の姿が多い。それは密になるのを防ぐ為に、ご主人は車の中で待機しているのだ。そこに私がトコトコと中年のおじさんが迷い込んだみたいに入っていく。だけど私は気にしない。男の人の中にはスーパーで買い物をするのを気にする人も多いらしいが、私は全く気にならない。

 中に入るとまず置いてあるのはバナナだ。バナナが山積みになっている。それも色々な種類があり、安いのは3~4本で150円もしない。高くても200円位である。だからケチな私はいつもバナナを買うことにしている。あまりにも安いのでどうしても買いたくなるのだ。

 50年位前はバナナは貴重品だった。腐ったところを切り落としたバナナをカゴに乗せて売っていた。それを学生時代はよく買っていた。それでも当時バナナは高価で、お見舞いに持って行くものとしてはメロンの次位に高級だった。房ごとそのまま貰えるというのは夢みたいなことだったのである。

 そのバナナの生産地の多くはフィリピンである。フィリピンから青いままに輸入され、エチレンガスで熟成させ店頭に並ぶ。他のものの値段がどんどん上がる中、バナナの値段は殆ど変わらない。いや、どちらかというとサービス品として安く出店の入り口に並べてあるのである。つまり安いものを入口に並べることで店のものすべてが安いと思わせるという作戦である。だから20年間も全く値が上がっていないのである。

 消費者としては大歓迎であるが、生産者にとっては死活問題だ。だから先日フィリピンの代表がこのままでは赤字が続くので、もう少し高くして買ってもらいたいという要望書を出していた。もっともである。

 物価の優等生と言われる玉子でさえ、驚くほど高くなっている。今までは10個入りで1パック98円という特売をやっていたのに、今や10個で150円以上もする。

 バナナはそれに乗り遅れている。しかし最近バナナに病気が流行っていて、へたをするとバナナの生産が出来なくなるだろうとの発表もあった。

 私にとってバナナが無くなるのはとても困る。いつもバナナがないと何となく落ち着かないのだ。多少値は上がっても良いから、今までのようにバナナを店頭に並べて欲しい。バナナ大好き人間のお願いである。