何をボッーっとしていたのだろう。12月31日、昨年最後の日。その日が大晦日ということに気付いた。何故気付いたのか?その理由はその日の日記を書いていて、最後のページということに気付いたからである。

 勿論年末が近づいたのは知っていたのだが、その日が今年最後の日という実感がなかった。明日は何を書こうと思ったらその書く箇所がなかったのだ。

 日記をつけ始めたのは中学生の時。ノートにメモ程度に書き始めたのが最初だ。それから数年後、普通の当用日記を購入した。しかし中々毎日書くのが面倒くさくて、随分空欄のページが続いた。酷い時は月に1回という時もあった。そこで見つけたのが10年日記というものである。これなら4行が1日分になっているので、1分もあれば書ける。ずぼらな私にぴったりの日記だった。そこですぐ購入することにした。

 それを使い始めてもう3冊目になる。この最後のページを書き始めようとしてこの10年日記も終わりだと気付いた。そこで慌てて本屋に買いに行った。売り場の中央の所に日記帳が山積みになっている。しかし色々探しても1年日記は沢山あるのに10年はない。よく探すと5年日記というのを見つけた。10年日記がないなら5年日記を買うしかない。そこで買い求めた。

  10年日記買う際に「10年後自分は何をしているのだろう」「家族はどうなっているだろう」「健康で過ごしているだろうか」などの期待感と不安感が入り混じった気持ちで買い求める。それが今回は5年後の自分の未来を想像しながら買うことになる。

 前に購入した時は60の還暦。まだまだ元気で何でも出来ていた時である。まだ10年位は生きられるという自信はあった。しかし今は立ち上げるのもスッと立ち上がれず、歩くのもめっぽう遅くなった。何でもない所で転び、夜中にはトイレに3~4回は行かなくてはならない。やりたいことも段々先延ばしになってしまい、やり残しているものばかりである。一般的には終活を考えなくてはならない年齢だ。自分の5年後はどんな風になっているのか考えにくい。しかも新型コロナで先が見えない。しかしだからこそ、5年日記を最後まで書き続けたいという欲が出るのかもしれない。

 そう考えながら早速1月1日真っさらな日記に初めての文字を入れる。5年後の12月31日まで生きていて日記を書き続けることが出来ますようにとお祈りしながら…。