年末ジャンボ宝くじのチラシが入っていた。1等前後賞合わせて貰える金額は10億円と書いてある。もの凄い金額だ。もし当たったら一生何もしないで暮らせそうだ。しかしもし貰ったことが他人に知られたら盗られるのではないかとヒヤヒヤしながら暮らさなきゃいけなくなる。それこそ『人を見たらドロボウと思え』ということになり、人を信用出来なくなり人生が楽しくなくなるのではないだろうかなどと余計な心配をしてしまう。

 しかし本当に10億円が当たったという人の話は聞いたことがない。外国では何百億円も当たり、その当たった人の顔写真などが新聞などに掲載されるが、日本では絶対にそういうことはないので、実際のところ誰も知らない。或いは当たっていてもそれが机の引き出しに入れっぱなしになっていたりして、只の紙切れになっているものも多いとニュースで聞いたことがある。

 先日NHKの『ドキュメント72時間』で、旭川の宝くじ売り場の様子を放送していた。毎年高額な宝くじが当たるということで、日本全国から人が集まるらしい。その人達の話を聞いていると、皆もう当たったつもりで話をしている。

 当たれば家を買いたいとか、店を始めたいとか夢は色々だが、実に楽しそうだ。しかし発売の日に実際この人達の何人がそんな夢を見るのだろうか。ひねくれ者の私はそこが一番見たいところなのだが、夢を買ったところでその番組は終わっている。

 1等は7億円。それが当たる確率は2000万分の1だそうだ。つまり2000万×300=60億円分買わないと当たらないということになる。だからやっぱり中々当たらないのだ。

 裏話になるが、宝くじには『当せん金付証票法』という法律で、当選金額が発売総額の5割以上になってはならないという決まりがある。つまり本来の目的は夢を売る事以外に、その外れた約5割が教育や社会福祉関連、防災対策などに使われているのだ。当たらなくて地団駄を踏みたくなるだろうが、自分が宝くじを買うことで社会貢献をしたと思えば安らかな気持ちになるのかもしれない。それでも尚、地団駄を踏みたくなる人はそのお金が回り回って自分の回りで使われていると思えば、少しは気持ちも救われるだろう。

 因みに私は宝くじを買わない。夢は自分で叶うように努力することだと思うからだ。しかしそんな私もやはり買ってみたい気もする。