私の楽しみは温泉巡りだ。それを毎日楽しんでいる。例えばほんのりと華やぐ桜の香り大分別府温泉。甘く花梨の香り兵庫有馬温泉。懐かしく穏やかない草の香り熊本黒川温泉。甘くほろ苦い八朔の香り和歌山南紀勝浦温泉。優雅で清らかな梔子の香り群馬伊香保温泉。柔らかく優美な白檀の香り宮城秋保温泉。北海道登別温泉、湖畔を包む檜の香り。本当に気持ち良い。仕事で疲れた体を癒すには最高の方法だ。

 若い頃は温泉なんてジジ、ババの行くところとばかり思っていたが、今や自分がジィジになるとこの楽しみがよく分かるようになった。とにかく気分的に楽になり体もリラックスするのだ。

 しかし「産婦人科の先生なのにそんな色々な温泉行って楽しんで大丈夫ですか?」という声が聞こえてきそうだ。そう、産婦人科医はいつお産があるか分からない。だから遠出なんか絶対に出来ないのだ。だから隣の県に行くこともない。

 時々霧島神宮まで行く。すると「ようこそ鹿児島」という看板を横眼に鹿児島へ入る。普通だったら何とも思わないだろうが、私は『県境を超え越境した』と心の中で叫ぶ。産婦人科医にとって隣の県に行くのは大冒険なのである。霧島だったら高速を利用すれば1時間以内に帰れる。

 開業して35年。何回越境したことがあるか考えてみると、多分10回位であろうか。それ位遠出をすることが出来ないのだ。

 ところがこの「いい湯旅立ち」シリーズの入浴剤を用いると、そこの県に行ったような気になる。たった40円払えばどこへでも行けるのである。(1袋40円)私にとってはとっておきのリラックスゼーションである。さぁ今夜も今から旅をしよう。さてどこの温泉に行こうかな?