先日突然「先生の描かれた絵を表紙に採用したいのですが…」と電話があった。「えっ?私の絵を?」と問い直すと、医科展に出した作品を使用したいとのこと。

 医科展というのは開業した医師や家族たちが趣味で描いた絵などを展示している展覧会。老若男女を問わず油絵、水彩、書道、などを楽しんでいる人の展覧会なのである。中にはプロと見間違うような作品も展示されるが、私のようなど素人の作品も堂々と展示してもらっている。しかも参加料は無料。

 普通の展覧会ならまず作品をプロが審査し、良いものが選ばれ展示される。しかも出展料が1作品あたり5000円前後かかるので、素人には中々敷居が高い。

 私の作品は、いつも予算1000円以下と決めている。今回は700円のべニア板にポスターカラーで塗ったものである。何とも知れない作品だが、印象に残ったらしい。

 実は本の表紙を飾るのは2回目である。その時も医科展に出した作品を採用してもらったのだ。その本はみやざきエッセイストクラブで出版したもの。

 タイトルは「夢のカケ・ラ」というものである。

 私がその当時エッセイストクラブの会長だったので、会員から尊敬を込めてピックアップされたもので、もし会長でなかったら他のプロの作品が採用されたことだろう。しかし意外と評判は良かった。

 まぁ芸術というのは好きずきだから、一つの決まりがあるわけではない。今回は下手の横好きな作品を載せてあげようということらしい。あぁラッキー。