私は小さい頃から空想家だった。例えば洗面所の窓から見える夕陽の中の入道雲。それはまるでゴジラがこちらに向かっているように見え、幼心でも恐ろしかった。

 今でもそれは続いている。例えばドライブ中、山や鳥などを眺めると、それが色々なものに見えるのだ。それを見た人がそう思うかどうかは分からないが、自分にはどうしてもそう見えるのだ。例えば日南海岸を走っていると南郷に島がある。それはどう見てもゴリラを横から見ているとしか思えない。その近くにある崖崩れの斜面は、お猿の顔。それも日本猿である。日南の油津の海岸にある岩は大きな口を開けている獅子である。私は勝手に獅子岩と呼んでいる。

地元の人は何と呼んでいるのだろうか?

 先日も堀切峠に行った際、巨大な楕円形の雲がかかっていた。何か不気味な形の雲であったが、私にはイカにしか見えなくて急にイカ刺しが食べたくなった。

 時間がある時、ぼーっとしている時間があったら回りのものが何かに見えないか考えてみてはどうだろうか。そうすると思いがけない楽しい1日になるかもしれない。