開業して34年。昼、夜はいつも給食の検食をしなくてはならないので給食を食べます。今日はラーメンが食べたいな~、ハンバーグが食べたいな~と思っても、メニューは決まっているので、それを食べなくてはなりません。出てきたものを必ず食べなくてはならないというのは、ある意味プレッシャーでもあります。しかもそれがノルマということになれば嫌になることがあるのも事実です。

 味だけでなく、見栄えもよくしなくてはならないので、お皿に敷くペーパーナプキン、飾りにちょっとしたお花の一輪挿しも飾るようにしています。箸入れの袋もシールを買ってきてそれを貼って出します。お皿も私が気に入った柄のものを探してきて使っています。色々と気を遣って作っているのです。

 毎日色々な料理が出てくるのが当たり前だということと思っていました。しかし先日厨房スタッフの都合で、初めて給食がない日がありました。それまでは家に帰ると机の上に給食が置いてあり、それを何の疑問もなくパクパクと食べていたのですが、それがないのです。

 ないと今日は何を食べようかとパニックになります。とりあえず戸棚の中にあったコンビニで買ってあったレトルトカレーを食べることにしました。レトルトなので期待はしなかったのですが、親指大の肉も2個入っていて、まぁまぁ美味しかった。一昔前のレトルトカレーと比べると味がだいぶ進歩していました。

 次の日ようやく給食が出てきました。すると又もやカレー。しかしやはりレトルトカレーとは雲泥の差です。本当にお店で食べるカレーに引けを取らない味です。しかも野菜もトッピングしてあり、見た目もレストランで出されるものに引けを取らない出来です。 

 それを食べながらつくづく思いました。私が開業して34年も元気でやってこられたのもこの給食のお陰だったのだなと…。それとこの給食を作ってくれるスタッフの愛情と努力に頭が下がります。このスタッフがいるからこそ、365日、24時間仕事をしている体力の要る産科医という仕事を続けて来られたのです。自分の元気の源だったのです。本当に有難いことです。感謝しなくてはなりません。そしてリタイアしたら、家内の愛情の込もった手料理を頂くことにしましょう。それも又楽しみです。