右肘が何となくポッポと温かく感じるので、触ってみると何かポッコリと腫れている。鶏卵大位に腫れブヨブヨしている。痛い訳ではないが何となく変だ。もしかしたら「骨肉腫?」と判断し近くの整形外科を受診した。

 するとそこの院長がそれを見て「こりゃ大変だ。重症だ。」と言う。一瞬凍りついてしまった。『やっぱり悪性の腫瘍だったのか?何故もっと早く見つけて受診しなかったのだろう。今年の秋ようやく古稀を迎えるというのに…。』

 そう思っていると同級生の院長が突然、冗談冗談とニヤリと笑って「これはね、肘滑液包炎。関節の中ではなく、外に水が溜まっているんだよ。それすぐ抜いてあげるよ。」と言うと注射器を持って来た。局所麻酔でもしてその後に針を刺すのかと思いきや、そのままブスリ。身を構える間もなかった。

 見ていると少しずつ茶色がかった黄色の液体が抜き取られていく。量を計ると5ccもある。悪性のものでなくて良かったと胸を撫で下ろした。

 それにしても医者でありながら知らない病気が沢山あるものだと、自分の不勉強さをつくづく感じた1日だった。

 P.S 肘滑液包炎とは、肘頭の皮下にある関節滑液包が機械的刺激や感染によって炎症を生じて痛みと腫れを生じることである。30~60歳の中・高年層に発症しやすい。