10月末までは、院内がハロウィンムード一色である。それが11月の中旬位からクリスマスムード一色になる。まず倉庫の中から大きな透明のボックスを数個取り出す。その中にクリスマスの飾りが入っているのだ。その箱の外側には前年の飾り付けの様子が写真に収められていて、それに従って飾っていくのである。

 そしてその横にある4本のクリスマスツリーを組み立てていくのである。正面玄関、待合室、エレベーター前、ナースステーション前の4ヶ所である。それから院内の色々な所にクリスマス飾りの小物を飾っていく。それはスタッフ全員で半日かかる仕事である。玄関の窓にはソーラーで動くグッズが10点以上並ぶ。その動きはユーモラスでつい見入ってしまう。

 これらのモノは全て私が買ってきたものだ。気に入ったモノを見つけたらどんどん買ってくるので、家内からは「もう買ってこないでね!」と釘を刺されている。それでも隠れてコソッと買ってくるものだから、これだけの数になったのだ。

 クリニックなどではそんな風に飾るのが当たり前と、開業以来33年間も続けていたのだが、どうもそうではないらしい。近くのクリニックなどに行っても、殆どクリスマス用品は飾り付けていない。ましてやクリスマスツリーなんて皆無である。医療とは直接関係ないかもしれないが、そんな飾りをするだけで患者さんの心も和むとおもうのだが…。

 12月25日の夕方、仕事が終わると同時にクリスマスの飾りは又ボックスに仕舞われ、来年を待つことになる。そして12月26日の朝にはもうお正月の飾りになる。そういう風に四季の移ろいを表現することで患者さんに楽しんでもらっている。でも一番楽しんでいるのは院長である私なのかもしれない。