一昔前まで、保育園などで子ども達の名前を呼ぶ際、男の子なら○○君、女の子だったら△△ちゃんと呼ぶのが普通だった。ところが最近は男の子でも女の子でも○○さんと呼ぶらしい。それは“君”“ちゃん”は性差別に繋がるというのだ。

 今まで「○○君は男の子だから我慢しなさい」とか「△△さんは女の子なのでもっとお淑やかにしなさい」というのが男女差別に繋がると言われてきた。

 クラスの名簿なども、まず男の子の順から始まると決まっていた。それが最近では男女関係なく『あいうえお』順になっているという。言われて初めてそれに気が付く。しかし男の子でも女の子でもあるような名前「かおる」「よしみ」などの名前になると、それが男の子か女の子か区別がつかないことも起りうる。因みに私の父の名前は「よしみ」である。

 それともう一つ“あだ名”は禁止だそうだ。私の小さい頃は友達は全てあだ名で呼ばれていた。あだ名のない子はあまりクラスでも人気がなく、ユニークなあだ名であればあるほど人気があった。

 例えば顔の形がらっきょを上下逆さにしたような友人は「サカサラッキョ」。頭の後ろの方が平らな友人は「ゼッペキ」。いつもうるさい友人は「ギャー」。中学生なに白髪が混っている友人には「じいやん」。おでこが大きい女の子には「デコチン」などなどだ。

 じゃ私はというと「だっちょ」と呼ばれていた。そのルーツはよく分からないが、ずっと「おい、だっちょ」と呼ばれていた。今でも友人にあうと「おい、だっちょ元気にしとるか?」と声を掛けられる。それだけ親しみを持ってくれているからだろう。

 今の世の中では何でも平等。差別はダメという流れになってきている。それは打倒な考えだろう。しかしやはり○○君、△△ちゃんと呼ばれたり、あだ名で呼ばれていた方が人間的だと感じる。だがそれは、やはり古い頭の人間の考えることなのかもしれない。