私の家内は買物嫌い。それに対して私は無類の買い物好き。だからほとんどの買い物は私の役目である。食事に関しては何を買ってきて欲しいのかを教えてもらい、それをメモ用紙に書き込みマイバッグを持参して出掛ける。買物が終わったらどんな少額でもレシートを貰う。例えばコンビニでペットボトルのお茶を1本しか買わないと、店員の中にはもう要らないだろうとレシートを渡してくれないことがある。ところがそれが要るのだ。病院で必要なものを買った時は領収書も貰う。ところが最近はセルフレジが多いので、領収証が貰えない所がある。その時は店員に来てもらいわざわざ出してもらうのだ。
何故そんなにレシートに拘るのか?それは全てノートに貼る為である。主婦であるとその金額だけが気になるだろう。だが私の場合レシートを見ることによって買ったものをゲットした瞬間を思い出したいのだ。つまり日記と同じような役目を果たすのである。考え過ぎかもしれないが万が一犯罪に巻き込まれた時は、それが立派な証拠となるような気がするのである。
ところで領収書には、まずその買った店名、電話番号、そして日付、時間まで必ず打ち込まれている。その後に担当の欄がある。全国展開している店は担当者の名前が打ち込まれていない。しかし地方の店の場合名前がそこに記入されている場合が多い。
これはかなり問題だ。客がその店員に好意を寄せることがあれば、その店に電話してその店員に接近しストーカー行為に及ぶことがあるかもしれない。たった一枚のレシートだが、その中には思いがけない情報が入っていることに気を付けなくてはならない。
最近気になるのはコンビニやスーパーの店員の応対である。必ず聞かれるのは「レジ袋は要りますか?という質問だ。買い物かごにビニールのレジ袋を入れ、レジカウンターに置いても必ず聞かれる。多分そのようなマニュアルがあり、それに従っているだけだと思う。暫く前までは酒類を購入すると必ず『20歳以上』というパネルをタッチしなくてはならなかった。そんな時「こんなジジーが20歳未満に見えるか!」と大声を上げたくなっていたのだが、最近ではそういうこともなく買えるようになった。それでもまだそういう店も時々みかける。
買物行くというのは世の中のことを知るということである。毎回買物をする度にその価格が上がっている。ビールは20円、ジュース類は4円位半年前に比べると値上がりしている。政府の発表によると物価は1年間で4%近く高くなっているというから由々しき問題だ。家内にそういうことを話しても「あ、そうなの?」と軽くいなされてしまう。家内よりずっと私の方が主婦感覚がある。それにしても買物は止められない。私の生きがいである。