37.3℃と微熱が続く。嘔吐と下痢を繰り返す。体もだるくちょっと動くと息切れがする。そこで近くの内科を受診した。

 インフルエンザの予防接種はすでにしていたのだが、それでも感染することがあるので、インフルエンザの検査をしてもらうことにした。その検査方法は、長い棒を鼻の奥まで突っ込まれゴリゴリされるのである。何回やっても苦手な検査である。「5分程お待ち下さい」。暫くすると「大丈夫でした」と言われホッとした。というのもインフルエンザと診断されたら数日間仕事を休まなければならないからだ。

 ほっとして薬を貰い帰宅した。しかしやはり体がだるい。嘔吐と下痢を繰り返す。何も食べたくない、家内がお粥を作ってくれた。元気な時は見向きもしない食べ物だが、こんな時は御馳走だ。そんな毎日が3日も続いた。あんなグルメな私が何も食べたくないのである。

 ふと脈を計ってみると脈が速い。普段は60位なのに90位ある。別に運動したり興奮したりしている訳ではない。そこで血圧を計った。上が100位しかない。普段は120位なのに低い。おかしい。そこで又受診した。

 すると診察後「これは脱水です。点滴をした方が良いですね」と言われた。「えっ脱水?」そうなるかもしれないと水分は充分摂っていたつもりなのに全然足りなかったのだ。2本点滴をするとその症状はピタッと止まった。単なる脱水だったのだ。

 「老人は喉の渇きを感じるのが遅いから、早く水分を補給した方が良いですよ」と外来で口を酸っぱく言っていた自分が脱水になるなんて…。しかし考えてみれば私も70歳。立派な老人だったのだ。自分のことは棚に上げ、若いと思っていた自分が恥ずかしくなった。

 これからは気を付けよう。そして自分が70歳だということを自覚しよう。

 

※因みに救急外来の指標にSI(ショック・インデックス)というのがある。上の血圧と脈拍が同じ位だとショックになりかけていると判断する。分娩時の出血が多い時は、まずこれで判断する。今日の私の場合、脈が100位。血圧が100位でSI=1でショックを起こす前だったのだ。危ない危ない。

 

        先日新聞に載っていた高齢者の特徴。

 

         ・ヒザや腰を動かすのが苦痛。

         ・何でもない所でつまずく。

         ・太ももの肉が落ちて細くなった。

         ・下り階段が怖い。

         ・靴下を履くときよろける。

         ・疲れやすくついつい猫背になってしまう。

         ・最近ノロノロ歩きになってきた。

         ・動きが遅く身支度に時間がかかる。

         ・歩幅が狭くなった。

         ・バスや電車でよろけやすい。

         ・どこかにつかまらないと立ち上がれない。

         ・料理のため立ち続けるのがつらい。

         ・筋肉が減っていると言われたことがある。

         ・立ち上がる時がつらい。

 

 確かに今考えてみると全てが当てはまっている。恐ろしいことだ。