エッセイを書き始めてもう23年になる。
最初に始めたのが「コアラ通信」。
院内で毎週月曜日に発行されるB4サイズのタブロイド版で、
今回で1064号になる。この原稿〆切は、前の週の火曜日頃で、
それまでに原稿用紙3枚分1200文字のエッセイを書かなくてはならない。
ネタ探しを常にしておかなくてはならないので、いろんな記事をコピーし、スクラップブックにはり、
それからアイデアをもらう。時には、テレビの番組の画像で、いろんな説明のグラフや写真などが出されるが、
それをすぐ横に置いてあるデジカメで撮影し、それをプリントしてネタにすることもある。
あるいは、いつも手元には何冊ものメモ用紙とペンが用意してあり、気がついた時にそれに書き出す。
意外とトイレに入っている時や、風呂の中でアイデアが浮かぶ事が多い。
それを原稿用紙でなく、大学ノートに書きなぐるようにして書く。その時間約30分。
宮崎日日新聞に「アドパーク」というコーナーがあり、
これには第1、3の月曜日に原稿用紙1枚位のエッセイを載せる。
これは今までのエッセイを短くして載せているので、気が楽である。〆切は前の週の金曜日の夕方5時。
その他にMRTラジオ、毎週日曜日午後4時から4時半まで、30分のトーク番組がある。
オープニングで一つ(4分間)。メインの「谷口二郎のライフスケッチ」(5分間)があり、
その次は、私のエッセイの朗読(5分間)がある。最後にエンディングが約3分。
その4本のネタを毎週考えなくてはならない。
これは、スクラップブックをパラパラめくりながら、そのネタを探す。
それをパソコンで打ってもらい清書。それをスタジオに持っていき、話を膨らましながら話す。
時間の制約があるので、それをうまく調整するのがコツである。
まだまだ〆切のものがある。それは2年前から始めたブログである。
基本的に月~木の週2日載せる予定にしている。
ブログの場合、写真を添付してあるので、写真もとらなくてはならない。
しかしブログは一番私に向いているような気がする。
というのも文で分かりにくい物でも、写真があると一目瞭然だからである。
まさに「百閒は一見にしかず」なのである。
しかもパソコンさえあれば、いつでもどこでも見てもらうことが出来るという最大のメリットがある。
私のパソコンの中に、ブログ訪問のカウンターがあり、一日に何人のひとがブログを眺めているのか分かるのだが、
今の所毎回30人近くの人がブログを見て下さっているようで、嬉しい限りである。
新聞の投稿もほぼ毎週投稿しているのだが、これは別に〆切はない。だから時々さぼってしまうこともある。
その他にも、たまに頼まれる原稿がある。テーマが決まっていると、なかなか書けないのが私の最大の欠点。
カッコいい事を書こうとするからかもしれないが、苦手なのである。
〆切があるというのは、確かに大変な事なのだが、それがある故に、エッセイを通じ、
今の世の中をウォッチングしているのではないか。
そう、エッセイによって、私のグータラな性格が鍛えられているのかもしれない。
これからも、頭を抱えながらも、何とかネタを探し出し、エッセイを書き続けていきたいと思う、
それが頭の老化予防の最大の方法であると信じているから・・・。