5年前位から、真冬の寒い日でも頭がポカポカしてなかなか寝付けない日が続いている。アイスノンを冬でも頭に当て寝ていたが、さすがにアイスノンは冷えすぎて風邪を引く。ある日メディカル枕というのを通販で購入し、使ってみると、これが又冷たくて気持ちいい。別に冷たくなるようになっている訳ではないのだが、頭が熱くなって枕をひっくり返すとちょうど冷たくなっているのだ。これを使うようになり頭のポカポカした感じは軽くなった。
それでもポカポカするのでベッドの横に扇風機を置き、つけて寝ることもある。先日いつもの所に置いてある扇風機がなくなっているので、家内に尋ねたら「もう冬だし、いくら何でも扇風機なんかいらないでしょう。それこそ風邪引くわよ」と言う。そうは言っても必要な時もあるのだ。
又、寒い日は厚手の靴下を履いて寝なくては足元が寒すぎて眠れない。電気毛布で温めてあっても、足先が冷たく、足裏も冷たいのだ。家内に「寝る時に靴下を履いてベッドに入らないと眠れない」と言うと馬鹿にしたように「えっ、靴下なんか履いたら気持ち悪くて眠れないでしょう。信じられない!!」などと言われる。
昨年、足が冷たくならないという不思議な靴下を履いて寝たことがある。確かにポカポカしてこれはいいと思って使ってみた。ところが1週間位するとものすごく足が痒くなった。よく見てみるとどうも水虫らしい。保温性が強いのでむれてしまい、水虫の発生に繋がるようだ。それで今年は履くのを止めた。
ある日、近くの店で『ゆたぽん』というのを売っていた。電子レンジで3分位温めると一晩中温かく使え、足元に置くと湯たんぽ代わりになるという。これはいいと、それを早速買い求め、電子レンジで温め足元に置いた。なるほどこれなら足元が暖かい。ただし足で蹴飛ばしてしまったら終わりだ。
そんなある日、寝る前に風呂に入った。いつもは朝、愛犬『ロキ』との散歩の後に入る。夏はさっぱりして気持ちがいいのだが、冬はさすがに湯冷めする。しかし汗をかくのでそうしていたのだが、家内の「そんなに冷えるのなら寝る前にお風呂に入ったらどう?」と言われ試してみることにしたのである。すると何ということだ、体はポッポし、靴下など履いてなんかベッドに入れないのだ。しかも体中ポカポカしてとても気持ちいい。それから必ず寝る前に入ることにした。それ以来本当に体の調子がいい。
女性の更年期というのは50歳前後から始まる。症状としては顔のほてり、手足の冷えなどが代表的な症状である。しかし最近、男の更年期というのもある事が分かった。女性より5年位遅く、55~60歳位から発症するそうで、症状は女性と似ているという。
外来で更年期障害の人にホルモン剤や漢方薬を処方することがある。今までは単に薬を処方するだけであったが、今は違う。更年期の女性が来院すると、私の経験している更年期の話で盛り上がるのだ。やはり同じ経験をした者というのは、つながりが強いのだ。もうしばらくは、外来で更年期についていっしょに盛り上がることだろう。