最近家内から色々注意を受けることが多くなった。サッカーでいうとイエローカードだ。先日ポテトチップスを全部平らげ袋をポイとゴミ箱に投げ入れると家内が飛んで来て、その袋をゴミ箱から拾い出し「これ見てごらん、“プラ”と書いているでしょ。これはね、燃えるゴミじゃないのでプラのゴミ袋に捨てるのよ。分かった?」。

 新聞を取りに外に出ると寒かったので「外は寒いね。もう立春も過ぎたのに…」と言うと、突然ドアを開けベランダに出て「そんなに寒くないでしょ!あなたちょっと体の調子悪いんじゃない?よく病院で診てもらった方が良いかもよ」。

 歯ミガキをして洗面所から出ようとしたら洗面台の流しをチラ見して「あなたいつも歯を磨いた後、ハミガキ粉が小指位洗面台に落ちているわ。ハミガキ粉つけ過ぎじゃないの?」。

 私の夕食はいつも7時過ぎ。8時位に食べ終わり、台所のカウンターに食べ終わった食器を置くと「私ね、お風呂に入りたいんだけど、お風呂上りに洗いものはしたくないのよね。洗い物してからゆっくりお風呂に入りたいの。だからチンタラ食べないで早く食べてね」。そう言われたので気を利かして洗い物をしてのんびりTVを観ていると「ちゃんと洗った?何この洗い方!まだお皿に脂がついているじゃない、やっぱり食洗器で洗わなきゃ綺麗にならないわね。もうまったく。役に立たないわね。やっぱり私が洗えば良かった」。

 孫達が外から帰って来たので「外は寒かったでしょ、大丈夫?」と声をかけるとすかさず「寒かったでしょ!と言うと寒くなくても寒く感じるからダメよ。だから寒かった?じゃなくて外はどうだった?と尋ねなきゃダメじゃない」。そんなこと言われたら『暑い寒い』という言葉が使えなくなる。

 急いで家に帰りそのまま上がって部屋に入ると「あのね、私のお母さんが『トイレはいつも綺麗にしなさい。人とは差別なく同じように付き合いなさい。そして家に帰ったら必ず靴を揃えなさい』といつも言ってたわよ。全くあなたって一回も靴を揃えて上がったことないわね」。と玄関から声がかかる。確かに今まで一度も靴を揃えて上がったことがない。

 「お風呂をもう少し綺麗に入って下さいね。あなたが入浴剤を中に入れるのでお風呂掃除する時にそのカスがたくさんくっついてるの。それから上がる時は風呂のフタを縦にして、マットも必ず立てておいてね。それから換気扇は必ずつけっぱなしにしておいてね。風呂場はカビが生えやすいんだから。上がる時は必ずマットで足を拭いて、電気を消しておいてね。最近電気代が高くなっているんだから…。脱いだものは必ず服類はランドリーボックス、下着靴下はバケツだからね。それと脱いだらそのままじゃなくてひっくり返しておいて。でないと洗濯したら又ひっくり返さないといけないので手間がかかるなんて考えた事もないでしょ」。

 まぁでもそうやって注意をしてくれるだけでも有難いことかもしれない。これからも言われたら『申し訳ありません』と反省しながら逞しく生きようと思う。レッドカードをもらいたくないから…。