「あぁ、時間が欲しい、時間が欲しい、時間が欲しい」という方に時間の作り方をお教えします。

 まず、第一に『早起きすること』です。その為には目覚ましが枕元にあってはダメです。それはつい止めてしまうからです。いつもより早い時間にセッティングして部屋の一番遠い所に置いておくことです。そうすればどんなに眠くてもそこまで歩いて行かなくてはなりません。目覚ましのベルを止めた後ベッドに戻らず顔をまず洗う。シャワーを浴びる、手足の屈伸、音楽をかけることも大切なことです。とにかく大事なことは再び横にならないことです。その代わり休日はのんびりと朝寝坊をするようにします。

 朝早く起きるということは一日の予定を考える余裕が出来るということです。又、新聞やテレビでニュースを知って行動が出来るということは、人より早く情報をゲットして動けるということです。目覚ましをギリギリにセットしておくと、慌てて服を着て、食事も摂らずに家を飛び出していく。つまり気持ちの整理がつかないまま通勤、通学することになります。そんな毎日では、今日何をしたら良いのかあるいは慌てて今回しなくても良いことを判断する余裕がないでしょう。ということは一日いや一年いや一生に何千時間の時間のロスをしているということになります。やはり「早起きは三文の徳」なのです。

 二番目に『今日やれることは今日中にやっておくこと』です。子どもの宿題のように次の日に焦ってやってはダメです。例えば手紙や贈り物を送ってきた時は、いつでも返事が書けるように机の上にハガキを置いて置きます。便箋や封筒は不用です。手紙の内容よりとにかく相手に一報することが大切です。ハガキであれば5分もあれば書けるでしょう。勿論メールでもOKです。要するに早さと信頼は比例するものなのです。

 三番目に『整理し、片付けること』です。最近ではパソコン、スマホなど使うことにより、膨大な量の情報を得ることが出来ます。しかし大事なことはどこに何が入っているかがすぐ分かるようにすることです。その為にはきちんとデータをフォルダー分けしておく必要があります。いつでも出せることが大切なのです。勿論それ以外の方法、例えばカードやスクラップを使っている人も同じです。探す時間ほど無駄な時間はありません。

 四番目に『ギャンブルはしない』ということです。パチンコ、麻雀、競輪などは非生産性の最たるものです。たまに良いじゃないかとし始めるとズルズルと時間を取られてしまいます。超多忙な人はギャンブルはしません。

 五番目に『短縮できる時間はなるべく短縮する』ということです。例えば見たいテレビ番組は必ず録画してみます。60分番組を見るとすると、当然ながら60分時間がかかります。民放の場合CMを飛ばせば40分位で見られます。どんな番組かを知りたい時は、リサーチボタンを押して早飛ばしします。スポーツ番組などは2時間位の番組でも30分位で楽々見られます。但しその代わり、生放送の臨場感は味わえませんが…。またテレビを見ながらの「ながら族」は時間の無駄使いです。集中する仕事では能率が落ちます。交通手段でも時間の短縮は幾らでもできます。近い所は自転車、バイクで、遠い所は電車でということを心掛けること。車で出かける際は交通渋滞の時間を避けることも大切なことです。

 人間の一生を80年とすると80年×365日×24時間=700800時間、働き盛りを50年間とすると50年×365日×24時間=438000時間。この限られた時間をいかに有効に使うかによって、人生の質も又決まります。

 先日100歳の誕生日を迎えたおばあぁちゃんが言っていました。「100年って長い気がしましたが、あっと間でした」。そう、うかうかしていると一生なんてあっという間なのです。