新聞に載っている小さな記事で気になるものに目を通すのが好きだ。そこで新聞ひろい読みをしたいと思う。
『コオロギの煮干し ソース味で』
世界の人口が爆発的に増えている。私が生まれた70年前は25億人だったのに、今や75億人。2100年には100億になるだろうと言われている。そうなれば食糧は不足し、大変なことになるだろう。そこで昆虫を食用にしようと考えている人達がいる。日本でもハチの子やイナゴなどを食べる習慣があるが、それを世界に広げようという訳である。
そこで昆虫食の専門会社TAKEOは、昆虫煮干し「福島・ソース味二本松こおろぎ」自社の通販サイトなどで売り出した。サイズが大きく旨味が強いことが特徴で、福島名物のソース味の昆虫煮干しを作ったという。税込み1280円。
『タコのマンション分譲中』
熊本県でタコのマンションを作っているという。それはタコツボである。熊本県苓北町の窯元「内田皿山焼」でタコツボの今年の出荷が始まった。夏場のタコの産卵を前に、九州一円から約3万5000個の注文があるという。
地元の2種類の赤土を捏ねて成型。2週間の乾燥後、登り釜の1100℃の炎で焼かれる。敷地内に高く積み上げられた様子は、まるでタコのマンションのよう。年間約5万個を生産、出荷しているという。そこにタコが入り、やがてそれは我々のお腹に入るのだ。よだれの出るような話。
『ヘビの飼育には臭わず音も立てず楽』
うちの娘は大のヘビ好き。小学校低学年の頃からヘビが好きで、クリスマスにプレゼントしたら一時も離さない。お風呂に入る時も寝る時も一緒。しかしヘビというのはペットとしては扱い易いという。それは体臭が殆どなく、鳴き声や音も立てない、広いスペースを要しないといった、ヘビならではの特徴はそのまま日本の住宅事情下での飼育に向いている。
ヘビの種類は3000種以上もあり、飼育対象として一般的に流通するのはそのごく一部の30~40種程。飼育管理がし易く、毒を持たない、見た目が美しく特徴的な種類が大半を占める。
娘は毛の生えた動物が嫌いで冷たいものが好き。ちょっと変わった娘なのだ。しかし確かに手が掛からず、静かでペットとしては扱い易い動物だといえる。但しその好みに関しては、殆どの人が「嫌い!」と言う。考えてみればヘビは“残念な動物“
『水族館「食」の視点で楽しむ』
私は水族館が好きでよく行く。行く度に、大きな魚や珍しい魚を眺めてはどんな味がするのだろうと想像してしまう。「泳いでいる魚を目の前によくそんなこと思えますね。食べるのなんて可哀想過ぎ」なんて言われることもある。しかしそういう人でも普段魚は食べるだろう。水族館の魚だから可哀想と思うだけで、私みたいに泳いでいる魚を食べたいと思っている人もいるはずだ。そう思っていたら最近水族館内で積極的に魚を食べさせる食堂が増えてきたという。いわき市にある水族館は『おいしい水族館』というのをテーマにしていて、館内にすし店があると言う。そこで魚を食べて頂いて、魚の文化を考えようという訳だ。魚を見るだけでなく漁業資源や、魚の環境保全なども一緒に考えようということだ。まさに「ギョ、ギョ、ギョ」である。