今年一年、どういうふう風に生きていこうか考えてみました。
◎朝起きて、手足の無事に感謝する
夜の睡眠中、本当に休んでいるのは意識だけです。心臓はリズムカルに鼓動を続け、肺は規則的に酸素を取り入れている。肝臓も腎臓も腸もちゃんと動いています。それは病気になっても同じです。全ての臓器が動きを止めた時、初めて死が訪れるのです。朝起きた時に「今日はこれがしたい」「こういうものが食べたい」「こういう所に行く予定がある」と考える前に、まず自分の体がちゃんと動いていることに感謝しなくてはいけません。当たり前のことかも知れませんが、当たり前過ぎて誰も気が付かないのです。起きる時に自分の手足の無事に感謝したいと思います。
◎父母がいて、自分の出番が回ってくる
今ここに自分がいるのは誰のお陰でしょうか。それは両親があなたをこの世に生んでくれたお蔭なのです。もしあなたの両親がこの世にいなければ、あなたもこの世に存在しません。と同時に自分の子供を産み、育てていくことも大切なことです。一人子供を生むと、百年後には百人の人の輪が広がっています。そしてその百人の子孫が。五百年の間に何と百万人になります。自分の命は自分の物と思って粗末にしたり、子供は要らないからと中絶したりすると、その輪はそこで止まってしまいます。自分が今ここに生きているのは自分の力だけじゃないのです。命のバトンを子供に引き継ぎたいと思います。
◎人を喜ばす心が幸せを呼ぶ
生きている時は、幸せを感じるよりも、苦しいことや悲しいこと、辛くて逃げ出したいことの方が多いものです。あるいは「あの人は幸せそうなのに、自分はどうしてこんなに不幸なのだろう」と妬む人も多いものです。そういう人は他人の幸せも感じることは出来ないでしょう。逆に他人の為に一生懸命やる人、あるいは人を喜ばせることを一日中考えている人は沢山の幸せを持っていると思います。何故なら相手の数だけ幸せを感じることが出来るからです。だから一日中他人を喜ばせることを考えてみたいと思います。
◎まず『ありがとう』と言おう
人に親切にされるのは気持ちの良いものです。だが人の親切を感じない人もいます。逆に親切にしてあげたのに感謝されなかったと不満を漏らす人もいます。その原因は何でしょう。それはその時一言、「ありがとう」という言葉が出ないからです。もし「ありがとう」という返事が聞けたら、どんな人でも「良かった」と思うはずです。そして、また人に何かしてあげたいと思うはずです。誰だって「ありがとう」と言われると嬉しくなるものです。ところが日常生活の中では心の中で思っていても、なかなか言葉としては云えない時もあります。そういう時は、例えば「どうぞお座り下さい」「どうぞ一つお召し上がり下さい」など「どうぞ」と声をかけてあげて下さい。そうすればどんな人でも心の中がほっとして明るくなると思います。
今年一年、以上の四つのことをいつも頭に入れながら生きていきたいと思います。