夏になると食べたくなる食べ物。それはカレーだろう。
子供達が好きな食べ物の中でもいつもトップになるのをみても、
日本人はつくづくカレーの好きな国民だと思う。
朝、昼、晩3食カレーでもいいというカレー大好き人間も、この世には存在する。
夏の暑い日もこのピリッとした味は食欲をそそるのである。
カレーが日本に入って来たのは江戸時代の終わり。
当時はごく一部の人だけが口に出来る、まさに高級料理だった。
その後、戦争中の軍隊食として採用されたり、
何と言っても学校給食に取り入れられたのがカレーという料理を
日本国民の誰もが知っている食べ物に押し上げた原因だ。
カレーという料理が広まったのは、その他にも食材がシンプルで
簡単に手に入る事。ご飯さえあれば一品でカレーライスとして食べられる気軽さ。
少し多目に作っておけば2~3日は食べられる事。
キャンプなどの時に子供でも作れ、お父さんでも簡単に作る事が出来ること。
ルーもいろんな種類があり、それを入れればあっという間に出来あがること。
しかも多少、大雑把に作ってもまぁまぁ美味しい味に仕上がるなどが上げられる。
しかし何と言っても、今やレトルト食品のNO1で、レンジやお湯で温め、
ご飯にかければ、5分もかからずにカレーライスになるという手軽さが受けるのだろう。
私はカレーに1つトラウマがある。
それは30年前、家内がつわりで入院している時、食事を作るのが面倒臭くて、
当時バカ売れしていた『ボンカレー』を大量に買って来て、朝、昼、晩それを食べていた。
すると1週間位して食べられなくなったのだ。
それを温めている時から吐き気がして作ったはいいが、全く食が進まない。
まるで私がつわりみたいな状態になったのだ。
それ以来、ボンカレーの赤い箱についた◎のマークをテレビのCMで見るだけで、
吐き気がしていた。
それは今でも同じで、先日昭和50年代のカレー事情という番組で
久しぶりにそのパッケージを見たのだが、反射的に「ウェ~」という気分になった。
30年以上経ってもそのトラウマはなくなっていなかった。
カレーそのものよりもその箱にトラウマがあるようだ。
最近は地産地消ブームもあり、日本各地で御当地カレーというのが流行っている。
10年前は50種類にしかすぎなかったものが、今や2000種類以上もある。
そのカレーなどは地方の物産店で販売している。
日本全国に目を向けてみると、千葉県の『銚子サバカレー』
宮城県の『感動の1日四尺たけのこカレー』北海道の『苫小牧・ホッキ貝カレー』
香川県の『オリーブカレー』山梨県の『桃カレー』沖縄県の『パパイヤカレー』
などユニークな一品が入っているカレーが目じろおしだ。宮崎でも10種類以上あるという。
シンプルだけど奥が深いカレー。誰もが大好きなカレー。
暑い夏に頭の中まで汗をかきながら食べるカレー。
今夜は家族みんなでカレーは如何ですか?
私も急にカレーが食べたくなりました。