先日、あるデパートからチラシが送ってきた。そこには次のように書いてあった。『日本最大級の買い取り会社である当店がバッグ、時計、宝石の買い取りキャンペーンを開催しております。この機会にお気軽にご相談下さい』。

 そうは言っても、うちには残念ながらそういうものは全くない。家内は宝飾、毛皮、バッグなどには全く興味がない。宝石一つ持っていない。結婚式の時も友人から指輪を借り買わなかった。バッグなどもブランド物など全く持ち合わせていない。

 何年か前に姉から貰った愛用の時計が壊れ、わざわざ時計店に持って行ったら、「これは化粧品に付いてくるオマケですので修理出来ません」と言われ、とてもショックを受けていた。姉から貰ったので高級品だと思っていたらしい。

 私も装飾品などには全く興味がない。一時はお洒落な時計を身に着けていたいと思い買ったことがあり、それもアメ横で売っている安い時計だった。最近は時計を手首に着けると、その金属でまけて痒くなるので、何十年も買った事がない。

 最近よくスポーツ選手が自分の身につけている時計の自慢をしている番組がある。それは100万円位の高級品だが、中には1000万円近い時計をはめている選手もいる。時計に興味がない私にとって1000万円もあれば「ラーメン何杯食えるだろう」というような発想しかない。しかも割と大きい時計で、身に着けていたら手首が痛くなりそうだ。

 最近はメルカリみたいな中古の物をネットで販売するのが流行っている。私も娘に小さいラジオカセットを頼んだら、その日にそれをネットで注文した。2~3日もするとそれが届いた。中古品であるが充分に使える。

 先日街をブラブラしたら、中古の物を販売している店を見つけた。今までのそういう風な店だったら、店に入った瞬間に何か古い空気が淀んでいるような感じがして、物も流行から後れた物ばかり並んでいた。値段も新品と変わらない気がした。

 しかし先日行った店などは、中古品が新品のようにピカピカに磨かれていて、しかもとても安くてつい買いたくなる物ばかりであった。断舎利をしている私にとって、喉から手が出るような物ばかりだったが、我慢我慢の気持ちで只指を咥えて通り過ぎるのみだ。

 因みに中古のベビーカーやチャイルドシートは新品で買えば2~3万するようなものが、5000円位で売っている。見た目は新品同様である。人が使ったことを気にしなければ、ブランド物だし安全マークは付いているし文句ない。これからは新しくモノを作るというより、再利用する時代になっていくだろう。こういう風な店を見てそう思う。