時間を作っては愛犬『ロキ』と出掛ける。
行先は近くの大淀川の堤防。まず軍手をしてリード(引き綱)を持って自転車で出掛ける。
えっ、自転車?と思われるかもしれないが、右手にリードを持ち自転車と一緒に走らせて行くのだ。
そんなの危ないんじゃない?と言う人もいるけど、もうずっとそういう風にやっているのでお互い慣れている。
しかし時々オシッコやウンチの為に急に立ち止り、自転車ごとひっくり返りそうになる事もある。
それでも何とか力一杯リードを持って踏んばる。
 最近、散歩に行くファッションが変わった。
いつも犬用のジャージ、10年以上も着ているジャンパーは変わらないのだが、
必ずダテメガネとマスクと帽子をする。何故?それは新燃岳からの火山灰を防ぐ為だ。
あまり降っていないと思ってもほんの少し降っていたり、
あるいは積もった灰が風で舞い上がったりして口の中に入ったり、目の中に入るのである。
ほんの少し入っただけで目が痛くなり、口の中がジャリジャリしてくる。
 腰には少し大き目の黒いウエストポーチ。
この中にはポータブルレコーダー、ケイタイ、小銭、電池、小さなハサミ、スーパーの袋、
使い古しの割り箸などが入っている。
テープレコーダーには好きな音楽を録音していつでも聴けるようになっている。
フュージョン、ボサノヴァ、ニューミュージックなどの曲が入れてあり、音を出しながら歩く。
 最近はほとんどの人はipodやウォークマンなどを持ち歩き、
イヤホンやヘッドホンで聴いているが、後ろから車や自転車が来た時に気付かず、
危ない場面を何度も目撃していた。下手するとぶつかって大ケガをするかもしれないのである。
その点イヤホンではなくスピーカーで聴いているので、
周りの音が聞こえ注意するのでそういう心配がない。
ボリュームはあまり大きくしてないのであるが、2~30m位先まで聞こえるので、
人の後ろから私が歩いて来ると必ず振り返られる。何か怪しい人でも来たのではないかと思うらしい。
 小さいハサミは折りたたみになっていて、片手にすっぽり入る大きさだ。
これは堤防に咲いている花を摘み取り、給食の一輪挿しに使うのである。
これからはスミレ、レンゲ、菜の花などの花が咲き始め重宝する。
 スーパーのビニール袋はロキの糞を入れる為である。
普通の人はビニールを裏返してそのまま糞を掴むのかもしれないが、私は決してそうはしない。
じゃあ、どうするのか?それは割り箸で掴んで袋の中に入れるのである。
これだったら掴んだ時の感触が手に残らない。
それを帰る時は自転車の前カゴにある大きな洗濯バサミに挟んで持ちかえるのだ。
約1時間弱のロキとの散歩。万歩計にして約5000歩。私の唯一の健康法だ。
 ドックエージという言葉がある。人間は平均80歳まで生きるが、犬は15歳位まで。
つまり犬の1歳は人間の5歳と同じ長さと言う。そうすると8歳位のロキは人間で言うと40歳。
一番脂の乗った時だ。
あと4年もしたら私と同じように60歳を超える年齢で、老犬の仲間入りとなる事だろう。
とにかくこれからも『ロキ君』宜しくお願いします。お互いの健康の為に…。