「レジ袋はお付けしますか?」「要りません!」とスーパーで生まれて初めてレジ袋を断りました。家内は常日頃からエコバッグを持ち歩き、レジ袋を貰ったことはないようですが、男の私にとってはやはりエコバッグを持ち歩くのは面倒臭いし、何か格好悪いと思っていたからです。

 しかし先日プラスチック汚染の番組をTVでやっていました。それによるとプラスチックは半永久的に消滅せず、バラバラになってプラスチックの小さな塊になって、水質汚染の原因となっているというのです。そのプラスチックの塊を魚は食べ、そしてそれが原因で魚がバタバタと死んでいるとの報道でした。

 ある調査によると、世界で年間800万トンのプラスチックが海に流出しているといいます。因みにそのプラスチックがそのまま残り続ける時間は、レジ袋(1~20年)発泡スチロール(50年)ペットボトル(450年)おむつ(450年)釣り糸(600年)もかかるそうです。それはつまりかなり長時間地球に残り続けるということになるのです。

 最近では魚介類だけではなく、人間にまでマイクロプラスチックの影響があることが分かりました。イギリスの調査では、イギリスのスーパーで売られている全ての貝からマイクロプラスチックが検出されました。日本でも東京湾で採取した鰯などからも検出されたといいます。又、人間には絶対に必要な水ですが、世界の殆どの水道水にマイクロプラスチックが含まれていたそうです。更に驚くことに、人間の大便を調べてみると全ての大便にマイクロプラスチックが見つかったといいます。

 まだ今の段階でマイクロプラスチックが人間に直接どのような影響を及ぼすのかは分かっていませんが、いずれその有害性が問題視されるのは間違いないでしょう。

 そんな中、朗報があります。『生分解性プラスチック』というものです。トウモロコシや石油を原料として作られ、その中に含まれる微生物が分泌する酵素によって水と二酸化炭素に分けられ、プラスチックは完全に分解されるそうです。

 既に栃木県益子町では実用化されています。そのやり方は、生ゴミをその袋に入れ回収する。それをそのまま1週間位タンクに入れておく。すると袋は完全に分解され、生ゴミだけが堆肥化されるという画期的な方法です。そんな利点があるのに残念ながら生分解性プラスチックは日本では全体の一割しか作られていないのです。それは値段が普通のプラスチックよりも3~5倍程高いからです。それでも世界中で91.2万トンも制作されています。それはプラスチック全体のたった0.2%ですが、これからは急速に普及していくに違いありません。

 海亀の鼻にプラスチックのストローが刺さって、それを抜くシーンが何回もTVで報道され、プラスチックストロー廃止の方向に世の中進みつつあります。それでもその代用の紙製のストローはプラスチックに比べると使いにくいそうです。しかしプラスチックを使わない企業というアピールが出来るということで、色々な店でのプラスチックストロー廃止が進みつつあります。

 ストローはそう何回も使うものではありませんが、レジ袋は買物に行く度に貰うものですから、1年にすると数十枚にもなるでしょう。だから自分でも出来る方法を考えた訳です。

 さて、それではレジ袋の代わりに何を用意したのか?それは使い古したレジ袋です。これならポケットに忍ばせても邪魔にならないし、使い勝手も良い。

 でもその使い古しのレジ袋が無くなったらどうするのか。実はレジ袋は知人から沢山貰っているのです。少なくとも100袋位はあります。ですからこれが無くなるまではこの方法で頑張ろうと思います。

 温暖化が少しずつ進み、気が付いたら世界中で異常気候になっています。それは我々が気が付かないうちに地球を虐めつけてきているからです。せめて自分に出来る地球を守る方法を見つけましょう。そうでないと人間に未来はありません。