マンボウを見に行きたいと家内が言うので、蒲江の『大分県マリンカルチャーセンター』まで出かけることにした。ちょうど幸いなことにお産予定の入院もない。とてもラッキーと思う。というのも、いつも出かけようとするとお産の人が入院したりして出かけることが出来ないからだ。しかも蒲江まで高速が出来、1時間半で行ける。お産があっても戻れる距離なのである。
娘の車で行く事にした。高速のインターでETCカードがあるのに、ETC専用ゲートの入口を5km位のスピードでノロノロと走っている。そんなにノロノロ行かなくてもいいのにと思っていたらゲートが開かない。「何で開かないの?」と尋ねると、車のETCの調子が悪いとのこと。そこでETCカードは使えず、通行券を受け取り高速に入った。出る時はその通行券を見せ、ETCカードを差し出すと、ETCの料金にサービスしてくれた。何と500円も安い。何か得した気分になる。
途中娘が蒲江の手前のインターで降りようとしたので、「えっ?待って!ここ全然違う。旧道の方だよ!」というが時既に遅し。出口に出てしまった。
旧道をチンタラチンタラ行ったら、又高速の看板が見えたからそこから入った。さすがに高速は早い。あっと言う間に蒲江の町に入った。ここは港町で、リアス式海岸になっていて入り江が沢山あり、風光明媚な所である。
早速マンボウのいる『大分県マリンカルチャーセンター』に向かった。入口の所に“只今マンボウ2匹”と書いてある。「えっ?たったの2匹!」。何年か前のニュースでは40匹いると言っていたのに、たった2匹!気合いが抜けた。係員に尋ねると、今年は4匹しか捕獲出来なかったという。やはり温暖化のせいであろうか。
100mプールで悠々と泳いでいるマンボウを見ていると、実に愛敬がある顔をしている。それを見ているだけで何か笑みがこぼれる。何かユーモラスな顔なのだ。家内は子どもみたいにマンボウに夢中である。「おいで、おいで」と声を掛けると寄ってくる。しかし油断した瞬間、背びれで水をかけられた。それが又楽しいらしい。
たった2匹のマンボウだったが、楽しい1日だった。来月には海に帰されるそうだ。又会おうぜ広い海で…。