息子夫婦が、ハイハイ競争があるから孫を参加させることにしたと言う。調べてみると月に1回位はいろんな所でハイハイ競争をしているようだ。今回の会場はおもちゃ屋さんの売り場の中。会場によっては、もう申し込みが一杯の所も多いらしいが、今回はラッキーな事に参加出来た。
参加するのは私の2人目の孫で生後10ヶ月である。1ヵ月前位から寝返りをしたり、ズッていくハイハイをするようになった。1週間位前からは腰を浮かし少しハイハイが出来るようになったので、今がチャンスという訳だ。
1週間位前から家族全員でハイハイの練習をさせる事になった。音の出るマラカスや、ラッパ、哺乳瓶などを目の前にちらつかせ、何とかハイハイをさせようとするが、そうはうまくいかない。そうやっているうちにその日が来た。
会場に出掛けてみると、沢山の赤ちゃん達が集まっていた。1グループ5人で5組、計25人のエントリーがあった。始まる前にウォーミングアップという事で、赤ちゃんの練習タイムがあった。親が必死で汗をかきながらハイハイをさせようとする。
会場の周りには、お父さん、お母さん、お兄ちゃん、お姉ちゃん達が沢山集まっていた。お母さんもヤンキーなママがいたり、着飾ったママもいたが、みんな目の色が違う。自分の子だけに首ったけなのである。その気力に圧倒された。みんなビデオカメラやデジカメを手に持ち、ハイハイ競争の所を撮ろうと構えていた。
さて、いよいよハイハイ競争の始まりだ。各自背番号をつけ、本格的だ。見てると赤ちゃんを引きつけるグッズはいろいろだ。オモチャが一番多いが中には電卓だったり、時計だったり、財布だったりするのはその子がそれに一番興味を示すからだろう。
本番前に、ものすごい速さでハイハイする赤ちゃんがいた。この赤ちゃんが当然一等になるかと思ったが、スタートの合図と同時に泣き始め、全くハイハイをしようともしない。結局タイムアウト(3分間)で失格。2組目のスタート。中にハイハイが速い子がいて、この子が一番と誰もが思ったが、突然立ち上がり、ヨチヨチ歩きでゴール。あくまでハイハイ競争なので、歩いたら失格である。3組目がスタートした。ハイハイの上手な赤ちゃんが、敷いてあるマットからはみ出しながらもゴールした。
さて孫『結花』の番である。作戦は少しお腹をすかせ哺乳瓶をちらつかせ、それを目指してゴールという作戦だった。しかしスタートの合図があってものんびり座ったままだ。お母さんがぬいぐるみであやしたり、お姉ちゃんの『凜花』がマラカスの音で引きつけようとするが無視。しかし何とか3着でゴールした。5組目が終わると各組の一等の赤ちゃん達の登場だ。
それで優勝すると賞品がもらえるとあって、お母さん方は必死である。ハイハイ競争というのは親の方がヒートアップするというのは知っていたが、こんなにヒートアップするものとは知らなかった。
又、次回のハイハイ競争に出て、今度こそ一等になれるようにと、帰ってから孫の特訓をと密かに考えているじじぃである。