週2回、必ず爪切りをする。
何故なら手術をする時に、指先を清潔に保たなくてはならないからだ。
その為、爪切りを売っているとつい買い求めてしまう。
爪切りには大きく分けてハサミ型をしたニッパータイプの物と、
普段お目にかかる一般的なものがある。
ニッパー型のものはよく切れるのであるが、右利きの私にとって、
左手の爪は簡単に切れるのであるが、右手の爪を切るのは至難の技だ。
時々深爪をしてしまい、出血することもたまにある。
一方、普段売っている爪切りの切れ味はそれに比べると切れない。
先日、100円ショップで売っていたので、物は試しと2~3個買い求めた。
ところが全く切れない。使い物にならないのである。
すると近くのホームセンターで『匠のワザ』という爪切りが売っていた。
普通は同じような物が4~500円で売っているのであるが、
それは1000円もする。さぞかし切れるのだろうと心ウキウキしながら使ってみたが、
いまいちである。期待したほど切れなかった。
先日、デパートに買い物に行った際、刃物専門業者のコーナーを見つけた。
そこで3000円もする爪切りを見つけたので、ちょっと試しに使ってみた。
するとその業者の担当の人が私を睨みつけ「お客さん、あんたがそれ使ったから、もう売り物にならんがね…」と言うと、
横にポイッと放り投げた。どうやら試しに切る物ではなかったらしい。
それを買いたかったが、あまりの剣幕にソソクサとその場を立ち去らなくてはならなかった。
何年か前は、通販で財布などの中に入れ持ち運びが出来る小さな爪切りを3000円で売っていたので買った。
ゾーリンゲンというドイツ製の爪切りで、よく切れる。
しかし全長3㎝位しかないので力が要る。
携帯するという面では便利だが、2~3回使って引き出しに入れっ放しになっている。
今一番のお気に入りの爪切りは『足爪専用』という物だ。
値段は500円位で普通なのだが、先の方が四角形ではなく斜め形になっていて切り易くなっている。
これは今までのどれよりも使い易いので何個か買い求めていたのだが、
先日買いに行ったら製造中止になっていた。一般受けしなかったのかもしれない。
爪を切りっ放しでは爪先がデコボコしているので、
爪ヤスリでこすりデコボコがないようにしなくてはならない。
というのもデコボコがあると、赤ちゃんの診察の時、肌を傷つける事があるからだ。
爪ヤスリは100円ショップでいつも買い求める。女性向けのネイルコーナーで売っていて、カラフルな物が多い。
100円と安いので何本も買い求め、いろんな所に置いていていつでも爪を磨いている。
100円ショップに売っている爪切りは全く役に立たないが、爪ヤスリはこれで充分だ。
爪の手入れをするのは私だけではない。当院の朝礼の時も週2回は必ず『爪のチェック』の日がある。
スタッフがきちんと短く切ってあるか確認する為である。医療従事者は必ず爪を短くするべきである。
ちなみに私が病院を受診する時は必ずそこの病院の看護師の指先を見る。
爪が伸びている人や、手入れをしていない人を見つけた時は、2度と行きたくない。
それほど私は爪にこだわっているのである。