数年前から『メタボ健診』という言葉が注目されるようになった。
40~74歳までを対象とし、①空腹時の血糖100mg/dl以上。②中性脂肪150mg/dl以上。
③血圧 上130mmHg以上、あるいは下が85mmHg以上。男性で腹囲85cm以上、
女性で同じく90㎝以上の人を『メタボ』と判断する。
メタボが引き起こす動脈硬化、糖尿病、心筋梗塞、脳卒中などによって、寿命も短くなる。
だからメタボの人をなくそうという国の方針だ。いわゆるメタボ健診と呼ばれるものだ。
このメタボ基準を当てはめてみると、40~74歳の男性94%、女性の83%がいずれかの項目で
異常と判断されてしまう。
私などウエストが85cm以下だったのは高校生の時84cmだったのが最後で、
それからは90cm以上あるので、
どんなに頑張ってもメタボという領域から抜け出す事は不可能である。
さて、2008年度に、35歳以上の425万人の生活習慣病の健康診断を受けた被保険者の
調査結果が発表された。
それによるとメタボ男性1人当たりの外来医療費は平均11万円、
メタボでない人の8万円より4割も多かった。
女性も6割増しの14万円。入院医療費でもメタボ男性が3割、
メタボ女性が5割医療費が高くなる事が分かったという。
そんな折、最近『チョイブト』が一番長生きをするという統計が発表された。
『チョイブト』とは少し太っている人の事を指す。
一般的にBMI(体格指数)と言う単位で肥満を判定する。
BMIとは体重kg÷{身長m×身長m}=で計算されたもので、
今までは22がベストとされていた。25以上は肥満、30以上は高度肥満、
35以上は超高度肥満(ヘビメタと呼ばれる)と判定する。
私は今まで25前後で、やや肥満。つまり『チョイブト』だったのである。
米ファッション界でも細めな体型に対して、とにかく細いのがいいという見方を見直す機運が高まったという。
それはアメリカ人モデル、フィリッパ・ハミルトンさんが太りすぎだという理由で、
腰を頭の大きさより小さくデジタル修整した写真がラルフローレンのポスターとして採用され、
そのあまりの細さに米国ファッション界がブーイングしたというものだ。
ちなみに実際の彼女の身長は178cm、体重55kgというから、それだけでもスリムな体型と思うのだが・・・。
又、女性誌『グラマー』に載ったリジー・ミラーさんという現職モデルのセクシーヌード。
自分のポッチャリしたお腹をありのまま見せていた。彼女も身長180㎝もあり、どうみてもスリムだ。
日本でも梅宮アンナのセミヌードが出版され、お腹のプニョプニョした部分に注目が集まった。
モデル界でも最近はいわゆる「もてぷよ」と呼ばれるプチプヨモデルの方がもてはやされているらしい。
そこでもう一回り大き目のチョイブトをめざしてみる事にした。それには夕方のスーパーで魚や肉などを買い、
夕食にプラスして食べればいい。
とても楽な事だ。そうしているうちにズボンのホックはきつくなり、家に帰るなりベルトをゆるめ、ひと息いれるようになった。
先日、体重計に乗ってみると何と3㎏も増えている。道理でお腹回りがきつい訳だ。
思った以上に効果絶大だが、さすがに着る物に困ってしまったので-3kgを目指し、前の食事の量に戻す事にした。
ところがそう簡単にはいきそうにもない。まぁ1ヵ月で1㎏ずつ減量していけば、
3ヵ月で元の体重に戻れるだろうとのんびり構えている私。やはりダイエットは難しい。