毎朝家内が目玉焼きを作ってくれる。それを食べないと一日が始まらない。
それにトーストとコーヒーがあれば、他に何も要らない。夜軽く晩酌をし、最後のしめはタマゴかけご飯である。
白ご飯にタマゴを割りそれに韓国海苔、納豆を入れ勢いよく混ぜる。これがまた美味しい。
つまり1日2個は必ずタマゴを食べている事になる。
 だからタマゴには人一倍思い入れがある。スーパーに行っていろんなタマゴを買い求める。
安売りをしている10個100円もしない目玉商品には目もくれない。それより必ず高いタマゴを買う。
結構いろいろな種類があり目移りする。10個入りのを買うと余ってしまうのでパックに4~6個入りのタマゴを買い求める。
 高いと言ってもそんなに高い物ではない。高くても6個入って200円位の値段である。
1個30円位のものだ。30円×2=60円で一日の始まりとしめの食事が出来るのだから安いものだ。
 先日郊外の農村を車で走っていたら、小さな小屋を見つけた。
入口に看板が立っていて『タマゴ自動販売機』と書いてある。面白そうなので立ち寄る事にした。
ドアを開け中に入ると、夏なのにヒヤッとする。一定の温度にする為にクーラーが入っているのだ。
普通の自販機の形であるが、缶の代わりにパックに入ったタマゴが入っている。
 2種類あり、1つは10個入りの普通のタマゴ200円である。もう1つは黄身が2つ入っているタマゴで、
普通のタマゴより3割位大きい。これは10個入って300円である。面白そうなのでそれを買い求めた。
帰って、果たして全てのタマゴに全部2つ黄身が入っているか割ってみた。すると何と全て2つ入っている。
 人間の場合、排卵誘発剤を用いると双子が生まれやすくなる。それと同じ原理で生ませているのか?
それとも生まれたタマゴの中からそれを選ぶのであろうか。ちなみに人間の場合、
100人に1人は双子の確率であるから、もしその確率で計算すると、1万個のタマゴから100個位採れるという事になる。
 いずれにせよ、黄身が2つ入っているタマゴは普段目にする事がないので、珍しいのと不思議な気がした。
早速、家で玉子焼きを作ってみた。黄身が2つということだけだが、何だか得した感じがして嬉しくなった。
 さて、10年前から賞味期限表示が義務化された。意外と知られてないが、
タマゴの賞味期限は『生で食べれる期間』を示す。その地方によって異なるが、例えば東京なら夏は採卵後17日以内、
春秋は27日以内、冬は61日以内と決められている。思ったより長い賞味期限だ。
そして買ったら必ず冷蔵保存しなくてはならない。
 日本でのタマゴの自給率は96%とほとんどが国産である。タマゴの値段だが、ある調査によると35年前は1個22円。
今も23円位と30年以上経っても値段はほとんど変わらない、ゆえに物価の優等生と言われているのだろう。
私などは1日2個×365=700個。その他にも、ゆでタマゴ、オムライスなどにして食べているので
年間1000個位は食べている勘定になる。ちなみに日本人は一年間に330個のタマゴを食べるという。
 これからもいろんな所へ行って、いろんなタマゴを購入してみよう。
そう、私はタレントの坂東英二さん顔負けの『タマゴマニア』なのだ。