今年はサンマが不漁で一匹500円もするとニュースで言っていたが、
ようやく一匹150円位までになってきた。
魚を買う時、天然ものか養殖ものか判断に迷うことがあるが、サンマは全て天然もので、養殖はない。
というのもサンマを養殖するというのは至難の業で、
ようやく宮城の水族館で水槽の中で飼う事に成功したという位だから、全て天然物という事になる。
サンマというと、まず思い浮かぶのが七輪で焼く塩サンマだ。
毎年行われる『目黒のサンマ祭』も今年は不漁の為、
開催が危ぶまれたが何とか5千匹が用意され無料で振る舞われた。
最近は水揚げされ、そのまま生のままでその日のうちにスーパーに届けられることが可能になった。
数年前までは東京辺りでしかそういうサンマを手に入れるのは不可能だったが、
最近は宮崎でもほとんどのスーパーで生サンマを売っている。
一番美味しいのはそのまま三枚におろし、刺身のままで食べる方法である。
30年位前、仙台に旅行に行った際、初めてサンマの刺身というのを食べた。
それは想像を絶する位美味しいもので、トロのような味がした。
それから数年後、東京の居酒屋で食べた。それも美味しくてやみつきになってしまった。
いつか宮崎でも食べられるかもしれないと思っていたが、やはりサンマは傷むのも早く
どのスーパーでも甘塩のしか売っていなかった。
ところが2~3年前から宮崎でも生サンマの刺身が食べられるようになったのだ。
まずサンマの選び方だが、目が澄んでいて、身が引き締まっているもの。
少し小太りで、プリプリしたもの。そして口先や肩の付け根が黄色いものを選ぶ事だ。
サンマはウロコが少ないので、他の魚に比べると三枚におろしやすい。
サンマはワサビより生姜の方が合う。それもすりおろしたものより、
千切りにしたものを刺身の上に乗せ、一緒に食べるとトロの味がする。
但し、2匹以上は食べない方がいい。
というのも脂がのっているので、まるでヒマシ油を飲んだ様な状態になり下痢をする。
まぁ、便秘でお困りの方は2匹以上食べれば、スーッと出るのは受け合いと言える。
是非、今の季節はサンマの刺身を召し上がれ。
ところで、最近の子供達はサンマがないと言う…。
つまり『時間』『空間』『仲間』の“間”がないと言うのだ。
確かに今の子供達は、塾や習い事などを掛け持ちし、テレビゲームなどで遊び、
外で日が暮れるのも忘れ遊び回る事がない。
そんな子供達にこそ、サンマを沢山食べさせ三間を埋めてもらいたい。