毎朝6時に愛犬『ロキ』と散歩に出る。「朝6時とはえらく早いですね」とよく言われるが、それを過ぎるとめちゃくちゃ暑くなるのだ。今の時期、日の出は6時前、気温もまだ25~26度で、日中よりずいぶん涼しい。散歩に向かうのは近くの大淀川の堤防下の遊歩道である。その時間は高さ5m程の堤防で影になり、そこを歩くと日が当たらずとても涼しいのだ。天満橋から大橋までの4㎞をおよそ1時間かけて歩く。
散歩中いろいろな人とすれ違う。一番多いのはウォーキングしている人。次にジョギングである。目の不自由な方が、伴奏者と共に走っている姿もよく見かける。世間話をしながらなんとも楽しそうだ。中には、楽器の練習をしている人もいて、早朝とはいえども意外に賑やかだ。家の中ではうるさいと言われ堤防で練習しているのだろうか。橋の下で尺八を吹く人や、ベンチでサックスを吹く人など、朝の過ごし方も様々だ。
 また、大きなビニール袋を片手に、ゴミを拾っている人もいる。今の季節は花火を片付けないで帰る人が多いので、かなり散らかっていたのだが、最近ではそういう方のお陰でほとんどゴミを見る事がない。時々、私も気がついたら拾っていたのだが、その出番もなさそうだ。
 時には何気ない人との触れ合いで、1日爽やかに過ごせることもある。遠くから「おはようございます」と挨拶してくれる人もいれば、すれ違っても全く目を合わさずそのまますれ違う人もいる。若夫婦もよく見かけるが、仲良く肩を並べて歩く姿にこちらも爽やかな気持ちになる。そんな風に、夫婦で楽しく歩いていけたらいいなぁと羨ましく思う。
 夏に咲いているのは、カンナの花だけだ。川沿いにずっと植えてあるのだが、その赤いカンナだけが夏の殺風景な風景を救ってくれる。今の時期、川沿いに植えてある桜の木に、セミの大群がいる。アブラゼミの大集団だ。ものすごい大音響に耳が痛くなるほどだ。我々が幼い頃は、よくセミ採りをしたものだが、今時の子供はセミ採りもしないらしく、鳴きたい放題である。
 帰る頃になると、もう汗びっしょりである。家に帰り着くと、何より先にまずする事がある。それは冷えたスイカにかぶりつくこと。これが実にうまい!!
 今、1日平均12000歩位歩いている。ウォーキングしない日はせいぜい6000歩。日頃から、なるべくエレベーターでなく階段を使うなど心掛けてはいるが、どんなに頑張ったにしてもその差は明らかだ。
毎朝ウォーキングに行くとなると、面倒に思われる方もいらっしゃるかもしれないが、それが習慣となれば、全く苦にならない。それどころか、今や私にとって欠かすことの出来ない日課だ。しかも、ウォーキングすることにより血管年齢を若くすることが出来、肥満、糖尿病、高血圧症の生活習慣病が改善される。その上、愛犬も喜ぶとあって、まさに一石二鳥である。
 さぁ、今朝も早く連れて行ってと、『ロキ』が呼んでいる。今から自分と愛犬の健康の為に、ウォーキングに出かける事にするか…。