ある歌番組で、郷ひろみが歌っていた。若々しい声。キレキレのダンス。一体この人は何歳なのか?確か彼がデビューしたのは随分昔だったはずだ。多分私が20歳位だったような気がする。話を聞くと芸能生活50年にもなるという。ということはデビュー当時が15歳位だったから65歳位か?
すると郷ひろみの名前テロップのあとに(65)と年齢が出た。いつも不思議に思うことだが、芸能人というのは名前のあとに必ず年齢が書き添えられている。本当のスターというのは年齢を知られたくないはずだが、必ず名前のあとに( )で表示されている。それは年齢詐称されないようについているのかどうか分からないのだが、見る側としては何故か嬉しい。
郷ひろみは若く見せるコツとして毎日筋トレしていることや、大好きだった飲酒を止め、食べるものに気を付けているなどを上げていた。つまりアンチエージングになることを毎日やっているからこそ若いのだろう。
しかしそんな郷ひろみも肌年齢を調べた所71歳と判定され唖然としていた。確かにTVで見るとやはり目尻に皺が沢山あり、喉当たりにはやはり年齢を隠せないものがある。いくら若さを保とうと努力をしていても100%というわけではないのだ。しかし彼は65歳の高齢者にはとても見えない。パッと見るとそのスタイルからは20代としか思えない。65歳だった頃の私とすると比較にならない位やはり若い。
他のTV番組では、今までの歌姫アルバムベスト100というのをやっていた。女性で過去にどれ位アルバムが売れたかというものを競うものである。それを見ていると実に懐かしい曲が流れてくる。その中で私がよく知っている歌手、歌を羅列してみた。( )は当時の年齢
歴代歌姫のアルバム総売り上げランキング100
中村あゆみ (18) 翼の折れたエンジェル 1985(S60)
岩崎ひろみ (20) シンデレラハネムーン 1978(S53)
アン・ルイス(29) 六本木心中 1986(S61)
五輪真弓 (29) 恋人よ 1980(S53)
山口百恵 (19) プレイバッグ2 1976(S51)
アン・ルイス(29) リンダ 1980(S55)
中島みゆき (28) ファイト 1983(S58)
中森明菜 (19) 飾りじゃないのよ 涙は 1984(S59)
松田聖子 (19) 白いパラソル 1981(S56)
荒井由実 (22) やさしさに包まれたなら 1974(S49)
当時は実に若々しいが、今の年齢を計算するとビックリする。いつの間にか年老いているのだ。TVで見かけるのは懐かしの歌番組の出演のみだ。今やTVを飾るのはAKB48,乃木坂48、日向坂48などピチピチギャルばかりだ。しかし当たり前のことだが、彼女らも30年もするとこのような年齢になり同じような運命を辿るのだ。
そう考えると私も気が付かないうちに70歳になり立派な老人になっているのは当たり前のことである。階段の手すりは必需品。少し歩くと疲れて近くに座る所がないか探す。モノを取りに行って何を取りに行ったのか忘れる。最近はモノを取りに行ったことさえ忘れることがある。若い時に出会った人の名前、何をしていた人かは鮮明に覚えているのに、昨日会った人は全く名前も顔も覚えられない。
しかしそれだからこそ長生きは出来るのだ。若い時と同じ行動し考えるということも大事だ。年齢を取らないようにいわゆるアンチエージングも必要だろう。しかし一番大事なことは、そういうことばかり気にしないで生きることだ。自然体でこの年齢の生活を楽しめば良いのだ。アンチエージングを勧められ、色々若返りグッズを買わされるが、そんなものを買う必要もない。人間やはり自然体が一番だ。そう呟きながら今日も生きている