お風呂に頭を使って入ったことがありますか。勿論、バスタブで頭突きする訳ではありません。
私がオギャーと生まれ、産湯に浸かってから70年近くになりました。その間に風呂に入った回数は2万回近くなるのに、色々考えて入ったことなど一度もありませんでした。風呂に入って、只ゴシゴシ洗って、体を清拭すればお風呂の役割はおしまいと考えていたのです。ところがお風呂を上手に利用することで、1日を楽しく過ごす方法が書いてありました。
まずその第1段階は、温度計を買い求めることです。何故なら、風呂の温度が40度以上と以下では、全く入る目的が違うからです。
今からバリバリ仕事がしたい、頑張って1日を楽しくしたい。こういう人は朝起きた時や仕事前に短時間、42~43度のシャワーを浴びる。そうすると交感神経が刺激されて、頑張るぞーという気持ちになるのだそうです。
一方ストレス解消したい、安眠を取りたいという時には38~40度位の温めのお湯に長時間入るのがこつだそうです。
入浴には一般的に3つの効果があります。
1 温熱作用 体温より高い環境になる為に体が温まる。
2 静水圧作用 入浴することによって水圧がかかります。深い部分の方が多
くの水圧がかかり、胸の部分で2.5cm、腹の部分で4.5cmも細くな
るそうです。
3 浮力作用 肩まで入浴することによって10分の1の体重になります。
つまり身も心も軽くなるのです。
この3つの作用を上手く利用したのが、中温反復入浴という方法です。
①39度位の湯加減にする。入る前に心臓に遠い部分からかけ湯する。
②5分間ゆったりと湯船に浸かる。
③3~5分間外へ出て一休む。シャンプーはこの時期に済ませる。
④8分間ゆったり湯に浸かりリラックスする。
⑤3~5分間外へ出て休む。この間にゆっくり体全体を洗う。
⑥8分間湯に浸かり体に芯までゆっくり温める。
⑦お風呂場から出て、バスローブなど着て十分に汗を吸わせる。
⑧もう一度十分乾かしてパジャマに着替える。
⑨ハーブティーやスポーツドリンクなど水分補給。
⑩大の字になってベッドに寝転がる
これで明日の朝まで Good night です。多少時間はかかっても、次の日まで疲れを残さない為にも一度やってみませんか。
因みに私の入浴法は、入浴前に浴槽の蓋を開けて、室内を暖かくしておく。灯りは全て消してロウソクを点ける。CDをかけ、それに合わせて大声で歌う。半身浴で入る。時間は20分。これでぐっすり休むことが出来ます。冬の寒い日の楽しみでもあります。