最近流行っているもの。それは『食べるラー油』だろう。
1年位前から流行り始め、日本各地で作られるようになった。
その為、ラー油は生産が追い付かず品不足だという。
私も色んな所で食べるラー油を見つけるとつい買ってしまう。だいたい500~1000円位と
値段もリーズナブルなところが人気の秘密だ。
しかもご飯だけでなく、豆腐、生野菜、パンなどにも合うオールラウンドプレイヤーだ。
 数か月前、日南のお土産にもらった『海鮮ラー油』がすごく美味しく、
次に西都で買った『鮎らあ』もすごく美味しかった。
先日、東京に出張した際に、羽田空港の売店で何種類も売っていたので、それを全部買って来た。
北海道『ブチ旨!うまッ、うまっ』旭川御当地調味料入り。
具の9割牛タン『仙台ラー油』『きのこ食べるラー油』『北海道海鮮ラー油』の各地方の食べられるラー油製品である。
 ところが、それを食べてみたがそんなに宮崎の2つに比べたら美味しいとは思わない。
材料は確かに名物や高級品を使っているのだが、今一美味しくないのだ。
 去年、味のB級グルメ大会というのがあり大いに盛り上がった。
『食べるラー油のB級グルメ版』というのを行って欲しいものだ。そうすればベスト10に入るのは全部買うだろう。
是非、開催される事を祈る。日南と西都のはきっとベスト3に入ると思う。
 そのようなブームを受け、今は『食べる○○』というのがキーワードで、色んな物が作られているという。
例えば『食べる焼き肉のタレ』『食べるソース』『食べるマヨネーズ』『食べるラー油ふりかけ』『食べる唐辛子』
『食べる鰹節』『食べるヨーグルト』『食べるにぼし』『食べる小魚』何でも『食べる』というのを付けている。
 考えてみると『食品だから食べるのは当たり前の事だろう!!』と叫びたくなる。
『食べる…』と付けると売れるのではないかという商魂丸見えなのである。
 最近では、あまりにも親切、イヤ、あまりにもバカにしたような長いネーミングの商品が売れているという。
例えば『天ぷらを美味しくたべるお塩』『自然野菜を食べる為のドレッシング』
『パンに塗って食べる美味しい生姜』『食べちゃう寒天』。
そんなに長くしたいのなら『とても美味しい、冷やしても美味しい、
誰が食べても美味しい、どこで食べても美味しいキャンディー』
なんていう長いネーミングの商品が発売されてもおかしくない。どんなネーミングでも売れる物は売れる。
ネーミングだけで売れている物はいずれ廃る。それがグルメの世界なのだ。