今の季節、果物屋は勿論のこと空港の売店、道の駅、至る所にマンゴーが置いてある。30年前までは見かけなかった光景である。

 宮崎でマンゴー作りが始まったのが1985年。減反政策で米作りを諦めていた農家は、野菜作りに転作したが中々うまくいかなかった。そこでマンゴーに目をつけた。この栽培方法は他の所と変わっていて、熟して落ちるのをネットで受け止めるという方法だ。地上に落下したマンゴーを食べると、丁度食べ頃だったということから偶然に見つかった収穫方法だ。

 2007年に東国原氏が知事になり、マンゴーの知名度は一気に高まり品薄状態が続き、あっという間に最高級フルーツの代名詞となった。しかし次々と農家がマンゴー生産を始め、生産し始めた頃は年間10tにすぎなかったが、今や1000tと100倍ものマンゴーが作られている。その為過剰供給となり、マンゴーは今や安くいろんな所で売られることとなった。

 作られたマンゴーの8割は完熟マンゴーとして売られている。1個1000~2000円で売られているので、そんな高級というイメージも無くなってきた。

 マンゴーの中で、糖度15度以上重さ350g以上で見栄えが良いものは「太陽のタマゴ」というブランド名で売り出されている。それは生産されるマンゴーの1割位しかない。だからどこでも売っているという訳ではなく。高級ブランドとして今でも一目置かれる一品である。因みに東京では1個30000円もするらしい。

 宮崎県民はあまりマンゴーを食べるという習慣がない。高いというイメージといつでも食べられるというのがその理由だろう。

 先日「太陽のタマゴ」を頂いた。大きくて立派なので、そのまま飾っていたらしぼんできたので慌てて食べた。それは、それは甘くて美味しい一品だった。しかし私自身マンゴーを食べるのは今まで3回しかない。もっと食べなくてはと思いつつ、気がついたら夏が終わっているのである。

 たまにはスーパーで買い求め食べよう。そう心に誓った。