3代目の“抱き枕”を買った。もう10年も前から抱き枕を利用しているのだ。「抱き枕って何?」という人もいることだろう。それは大きな枕で、それを抱きかかえて眠る枕なのだ。今までは普通の大きなクッションをその代りに使用していたのだが、もう5年以上も使ってボロボロになってしまったので新しく買ったのだ。

 “抱き枕”というのは中国や東アジアでは普通に使われているという。暑い地域では竹で編まれた筒状のものがポピュラー。それを横向きで抱くと風通しがよく涼しいので、どこの家庭でもあるものらしい。

 私も暑がりなので仰向けに寝ると背中が蒸れた状態になり寝つけない。又、うつ伏せで寝ていると鼻が邪魔になって眠れない。別に鼻が高いからという訳ではないのだが、息が出来ないのだ。そこで身についたのが横向きに寝る『抱っこちゃん』スタイルという訳である。

 今回買ったのはL字型になっていて、L字の下の方を股に挟み、上の方を抱いて寝るという本格的な”抱き枕”である。一昔前まではあまり売っていなかったが、今ではホームセンターみたいな店でよく目にするようになった。それ程ニーズが増えてきたのだろう。

 抱き枕が愛用される理由は、涼しく過ごせたり、逆に暖かく過ごせたりするのにあるのは間違いない。しかし他にも理由がありそうだ。例えばまだ母親のお腹の中にいる時、胎児は丸くなった姿勢で毎日を過ごす。産まれた後もその癖は直らない。又、幼児が淋しかったり、怖かったりした時に母親に抱きつく。それは母親だけが唯一信じられる存在なのでそうなるのだ。逆に言うと抱き枕が手放せない人は、いつまでも母親に甘えたい気持ちが強くて、いつも不安に思っている人なのかもしれない。そう言われれば、私は8人兄弟の末っ子。小さい頃から殆ど母に抱かれた記憶はなく、その為に抱き枕が手放せないのだろうか。だから大きくなっても抱き枕を抱くような姿勢になると心が休まり、リラックスし眠れるのではないだろうか。

 まぁどんな理由があるにせよ、安眠が出来ればそれで良いということにしよう。因みに、値段はそんなに高いものではなく2~3000円位である。