5月になり、一年で一番過ごしやすい時期となりました。ちょっと車を走らせると、至る所に鯉のぼりが大きな口を開けて泳いでいます。中にはそののぼりに男の子の名前が大きく描いてあるものもあり、親が男の子の成長を願っているのをひしひしと感じます。

 鯉のぼりは江戸時代に始まった行事です。男の子がスクスクと育つようにと始まりました。上から大黒柱であるお父さん、生命力が溢れるお母さん、そしてその子どもという順番に泳いでいます。しかし今や女性上位の時代。家の中の地位はお母さん、子ども、ペット、そしてお父さんという順番だと嘆くお父さんもいます。うちもそうですが…。だからこそ鯉のぼり位は堂々とお父さんを一番上に揚げて下さい

 私も小さい時に、父が私の為に大きな鯉のぼりを飾ってくれました。10m位ある竿を塀に括り付け、3mはある鯉が空を泳ぐ姿を見て何か親の愛情を感じ心がウキウキしていたのを想い出します。

 さて私には5人の孫がいます。4人は女の子なので毎年お雛様を飾ってきました。昨年の秋に男の子が生まれました。初めての男の子です。今年の5月の節句には何かしなくてはと思っていたのですが、バタバタしているうちに5月になりました。

 すると家内と子どもが今年は鯉のぼりを飾りましょうと“鯉のぼりセット”を買ってきました。それを玄関に飾ることにしました。外へ出る度に風にたなびく鯉を見ながら思いました。父が逞しい男の子になって欲しいと私の為に飾ってくれた理由が分かりました。やはり節目節目を祝うというのは大切なことです。

 親になって、又おじいちゃんになった今、初めて分かります。人はその時になってみないと分からないことがありますが、鯉のぼりを立てるというのもその一つなのかもしれません。来年も孫の成長を祈って飾りたいと思います。