あまりにも天気が良いので、久しぶりに遠出をすることにした。行先は三股。都城の西に位置する所にある町である。その目的は「しゃくなげの森」のシャクナゲを見ることである。桜が散り、何か花を見たいなと思うと出掛けるのが「しゃくなげの森」である。

 元々アヤメの孵化場として作られ、山間の小川が流れる場所なのであるが、そこのオーナーがシャクナゲに一目惚れ。シャクナゲを植えることにしたのだ。園内の案内板には次のようなことが書いてある。

 『一言で言うと愛の花。その訳は…それは「しゃくなげの森」の創業者が妻に初めて贈った花が、シャクナゲだったから。

 彼は、妻の誕生日に身の丈ほどのシャクナゲを贈りました。春になると、見事に咲き誇る華麗で存在感のある姿に、妻はすっかり虜になり、シャクナゲの苗や種を集めて、庭のあちらこちらに植え始めました。年老いた時、美しいシャクナゲに囲まれて暮らしたい。という、妻の想いに、せっかくなので多くの人に見てもらえるようにと、「しゃくなげの森」を彼が計画しました。愛のプレゼントから13年後1990年に開園し現在に至っています。』

 何ともお熱い夫婦だったことが分かる。入園料は500円。中に入ると至るところにシャクナゲが咲いていた。花にはあまり興味ない私だが、この花の素晴らしさは別格である。数えきれないほどの木が植えてあり、所々に「幸せの鐘」というのが設けてあり、そこで鐘を鳴らすことが出来る。

 私のもう一つの目的は園内にある食事処。ここでヤマメ料理が食べられるのである。ヤマメの養殖が盛んになったのは戦後のことである。ヤマメを採卵し孵化させそれを養殖するのである。大きくするには数年の年月が必要だ。その中でも30cm以上のあるヤマメを尺ヤマメと呼び、まさにヤマメの王様である。この食事処には尺ヤマメの姿造りというものもあり、2500円もする。それは立派な一品である。

 私は「親子イクラ御膳」を頼んだ。特にお目当ては黄金のイクラと呼ばれるヤマメの卵である。鮭のイクラは赤色をしているが、ヤマメは黄色い色をしているのである。イクラみたいに辛くなく、プチプチした歯触りである。それがヤマメの刺身の上におしげもなく乗っている。早速頂いた。つい美味しくて顔が緩む。これが2500円は安い。外の燃えるような新緑を楽しみながら完食した。

 4月に三股に行ったら、是非ともこのシャクナゲの森に寄ってほしい。自然の風に吹かれ、野鳥のさえずりを聞きながら、小川のせせらぎにも耳を傾けながら散策してほしい。きっと気持ちがリラックスしていい気分で帰れる。因みに夏はヤマメの掴み取りなど出来、それを焼いてくれる。まさに『ワイルドだぜー』の世界なのだ。